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HCD基礎検定に合格しました


背景

私が現在内定承諾者アルバイトとして働いている株式会社ゆめみには資格取得報奨金制度があります。この制度はなんと内定承諾者アルバイトでも、活用することができ、ゆめみが推奨する資格であれば報奨金を受け取ることができます。
そんなゆめみですが、先月頃にHCD基礎検定の団体受験の案内がありました。報奨金をもらえるだけでなく、人間中心デザインは、人との関わりが深いデータサイエンスにとっても大事な要素だと思い、受験することにしました。

HCD基礎検定とは?

人間中心社会共創機構(HCD-Net)が主催する「人間中心デザイン(HCD)基礎知識体系」をベースとした検定試験制度です。

人間中心デザインはHCD-Netが以下のように定義しています。

『⼈間中⼼デザイン(HCD)とは、モノ・コトに対して、 「利⽤者視点」と「共創」によって新しい価値を⽣み出すことであり、 「問題の設定 (発⾒) 」と「解決策の探求 (創造) 」と「繰り返すこと」を中核とした 「メソッド (プロセス+⼿法) 」と「マインドセット (⼼構え・捉え⽅) 」のことである』

https://doc.hcdnet.org/hcdbasic_digest.pdf

正直最初はよくわかりませんでした。自分なりに噛み砕いて意訳すると、

  • 人間中心デザイン

    • モノ・コトに対して、利用者の視点に立って、かつ、ステークホルダーや利用者とともに新しい価値を生み出すこと

    • 制作を一度で終わらせずに、問題発見と解決を繰り返すことでより良い物を作るためのメソッドとそれを達成するための心構え

のようになるかと思います。更に砕いてみると、
”利用者の視点に立ち、かつ、問題発見と解決のサイクルの中で利用者とともにモノ・コトを作り出す”
と言えます。

私自身の解釈では、人間中心デザインは利用者やステークホルダーを巻き込んでアジャイルな方法を用いて、より良い製品やサービスを創造しようという概念だと感じています。HCD基礎検定は、人間中心デザインを学び始める登竜門的な検定で、HCDの概念の基礎を学ぶための試験といえます。

試験対策について

試験対策は、事前に配布された事前学習システムの動画とスライドのみです。全部で1時間を越えない程度の動画とそれに付随するスライドを2、3度閲覧し、重要と思える箇所をチェックしながら覚えていきました。
事前学習スライドは、実際のHCDの活用の流れに沿って説明されており、

  1. 人間中心デザインの理念

  2. 計画

  3. 要求定義

  4. 具現化

  5. 評価

  6. 運用

  7. 基本知識

  8. 背景

の順番でした。実際のユースケースを想像しながら、学習できたのでより記憶に定着しやすかったと思います。

学習時間はトータルで5、6時間程度だったかと思います。
前日にまとめて勉強し、当日に1時間程度復習して本番に挑みました。
ボリューム自体はそこまで多くないため、効率的にインプットすれば短期間で学べると思います。

試験の感想

試験の内容自体は難しくはなく、事前学習システムで学習していれば、ほとんどが解ける問題でした。また、事前学習システムでカバーしきれていない問題もありましたが、自分の経験と予測に基づいて解答を導き出せる問題も多かったと思います。
今回の試験は、実践でHCDを用いるための試験ではなく、仕事でHCDが活用されている時に、その内容を理解し、ついていくために必要な基礎知識を試すための試験であったと思います。
実践で直接活用することは難しいですが、利用者と関わりながら、UI/UXを模索していく手法は、データサイエンティスと共通することがあり、学びになったかと思います。
データエンジニアリングや、機械学習エンジニアリングなどデータに関するエンジニアリングはHCDとも強い関わりがあると思います。
ですので、仕事の実践の中で少しずつHCDの概念を導入できれば良いなと思います。


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