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介護や医療や福祉のこと

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医療や介護についての記事をまとめています。
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#予防

普通の理学療法士が病気や障害の予防に取り組む理由

理学療法士になったのが、27歳。 そこから、制度の狭間の事業や新規事業の立ち上げなどを模索している。 現在では、介護状態の予防や介護うつ、介護離職の予防、そして、病気や障害になりにくい社会・環境づくりをおこなっている。 また、最近は産後うつや家族の不破の予防などにも取り組み始めている。 一般的な理学療法士が歩むキャリアとは、大きく異なるキャリアを歩んでいると思う。 なぜ、このようなキャリアを歩むようになったのか。 22歳の時に理学療法士になってやろうと思ったこと22歳当

長野県を考える(医療や教育について)

先週後半から息子の風邪をもらい寝込んでました。 土曜日、回復して急遽、長野に1泊2日で。 今回は知人のいる軽井沢へ、初めて行きました。 軽井沢はとても不思議な街で、不動産、開発の面、景観保全、地域ブランディングなど、とても学びが多い地域です。 数多ある観光地が、時代の変化とともに衰退していく中、軽井沢は今だに魅力的な街となり続けています。それは、なぜか?などなど さて、本題です。 個人的に長野県には、医療や健康、そして教育の面から、とても注目しており、いつかいきたいと思

【介護予防、認知症予防という言葉を使う人の責任】

これらの言葉を使う、機関、組織、人は年々増えてきている。 厚労省も使うし、経産省も使う。非常に幅広い言葉として、だいぶ世の中に浸透している。 そして、僕自身も、この言葉を使う人の一人。 これらの言葉を使う専門家や組織は、必ず伝えなければならないことがある。それは、いくら予防を頑張っても、100%予防することは、今の医学では不可能だということ。そして、例えそうなっても絶望する必要はないということ。 だから、伝えることは、「予防」のためにエビデンスと、いつかそうなった時の「備

【「介護」のイメージだけでは、「介護離職」のリスクに繋がる?】

ちょっと、矛盾していると思うタイトルかもしれませんが、ずっと違和感を抱えていました。「介護」という言葉でイメージする状態と、「介護保険が適応される状態」が異なる、というのが大きな理由です。 『介護保険』は、要支援という、極端に言えば歩くのが少し大変な人でも使えます。実際に、僕たちのサービスでは90%以上の人は自分で歩けます。 一方、『介護』という言葉は、車椅子やベットなどをイメージする人が多いのではないでしょうか。だから、高齢になり少しずつ、買い物や歩くことが大変になって