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介護や医療や福祉のこと

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医療や介護についての記事をまとめています。
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#りぷらす

仕事観の背景は、家族にある

皆さんの家族のお正月の風物詩はなんですか? 僕にとって、その風物詩は仕事観と繋がっていました。 良い振り返りの機会となるお正月でした。 料理人の父親がいる家族父親は団塊世代の昭和21年生まれ、8人兄弟の末っ子として生まれました。 中学卒業と同時に、東京に料理の修行に行って、そして地元に戻ってきて、母親とお見合いをして結婚。 昭和55年に、僕が生まれました。 父親の職場は、結婚式や宴会、仕出しなどを行なっていたので、夜、祝日、土日はとても忙しかった。 今でこそ、働き方や労働

療法士は供給過剰になるのか?

僕が、理学療法士になったのは2007年で27才の時。 2002年〜2003年に、養成校に入ろうと考えていた。 その時からすでに、療法士供給過剰論を唱える人がいた。 当時の僕には、将来のことなんか良く分からなかったが、理学療法士になって良かったと心底思う。 履歴書すら書き損じがあった僕を採用してくれた、当時の上司のおかげで、 本当に運良く病院のリハ助手と言う職業にありつけた。 そのおかげで、本当になりたいと思える職業に出会えた。 そして、3年勤め、再び学生になった。 2

リスク管理から考えるケアのセオリーオブチェンジ

再生

NHKあさイチ「介護からの卒業」

2015年7月22日NHKにて放送された内容です。 「りぷらす」のデイサービスを利用している方の、デイサービスからの卒業と卒業後の実際の場面を撮影されています。

【介護予防、認知症予防という言葉を使う人の責任】

これらの言葉を使う、機関、組織、人は年々増えてきている。 厚労省も使うし、経産省も使う。非常に幅広い言葉として、だいぶ世の中に浸透している。 そして、僕自身も、この言葉を使う人の一人。 これらの言葉を使う専門家や組織は、必ず伝えなければならないことがある。それは、いくら予防を頑張っても、100%予防することは、今の医学では不可能だということ。そして、例えそうなっても絶望する必要はないということ。 だから、伝えることは、「予防」のためにエビデンスと、いつかそうなった時の「備

「再現性」を高めるための「個人」と「組織」のサイクル

個人に関する要素①知識・情報(knowledge)  良くなる、卒業できるという事実を知っているかどうか。 ②意識・想い(mind/will)  良くなってほしい、その人の生活をより良くしたいという想いがあるかどうか。 ③経験(experience)  良くなる、卒業できるという経験があるかどうか。 ④当事者性(needs)  自分や家族が使いたい「モノ・仕組み」を作りたいと思うかどうか。 組織に関する要素①理念・ビジョン・ミッション その組織は、なんのために存在するの

自立支援に最も大事な4つの視点はこれだ!と思う。

介護や医療の現場において、自立を支援する事を考えていない人はいないと思う。 そもそも、自立支援とはなんだろう。 僕の解釈では、その人がその人らしく生きることができるよう支援する事だと思う。では、それを実現するにはどうすれば良いのだろうか? 今は、全ての職種でイメージ出来るほどシンプルで、全体最適で本質的な、概念が必要とされていると思っている。 しかし、制度や加算の複雑化、専門職種による専門用語の乱発などにより、自立支援を実践するのに何をどのようにすれば良いのか。 もし、

経営的には痛いです。

今月から、デイサービスの送迎がなくなり歩いて通い、利用頻度が1/2になった人がいます。 介護度を聞いて驚きました。 要介護4でした。 500メートル位は、歩いて来られます。 介護度高いということは、単価も高く減収です。 経営的に見ると、痛いし苦しいです。 でも、現場で仕事しているスタッフは嬉しいです。 そして、家族も嬉しいです。 納税者にとっても嬉しいです。 卒業すると仰っています。 うちの介護スタッフは、要介護者が良くなるなんて知らなかったし、思っても無

「介護保険支出上昇」と「これからの社会」

7/31、某市に介護保険支出上昇の抑制に関する協働事業提案をしてきました。 興味ある自治体や金融機関(SIBなど)の方いましたら、提案に伺います(笑) みなさん知ってますか? 人口規模10万人前後の市で、2年で6億〜9億円近く支出が増えてることを。 しかも、高齢化の本番のまだ前夜って時期にです。 この10億の支出の増加を埋めるための、税収増加を、少子高齢化の時代に、これから自治体は埋めることができるのでしょうか? この増加分の支出は、何に関わるかというと、市民生活であ