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介護や医療や福祉のこと

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医療や介護についての記事をまとめています。
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2023年7月の記事一覧

患者はこう考える〜入院や入院継続は医学的リスクだけで判断しない〜

改めて、病気ではなく、「医療における入院」の基準や定義について調べてみたのですが、残念ながら見つけられません。では、何を根拠に「入院」を判断するのか。 一般的に医学的なリスクが高い場合に検討されるのではないでしょうか。例えば、命の危険があることや、後遺障害の可能性があること、治療に伴う重篤な副作用が伴うことなど。 そして、それを科学的根拠をもとに判断するのが、診療ガイドラインです。 このサイトをご覧頂くと、さまざまなガイドラインが検索できるので、皆さんや周りの方でご病気

腸と脳〜体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか〜

本書を読んでの7つの気づきを。 ①人間の腸内には100超個を超える微生物がある。  人間の細胞は60超あり、私たちは微生物と共生している。 ②「脳ー腸ーマイクロバイオーター」相関  腸内微生物の多様性と脳、神経疾患の関連性がある ③新生児の腸内マイクロバイオーター  母親の膣内微生物と出産の関係  妊娠中及び授乳期間の母親の食事 ④内臓感覚 ストレスは、脳だけでなく、腸でも感じている。 腹が立つ、腹が痛い、腹が座るなど。 脳で言語化されるより早く反応するので、体の声を

天疱瘡という難病の体験記_第0話入院まで

これは、2023年7月18日に天疱瘡という国指定の難病との診断を受け、7/21に入院した私の体験を記録したものです。 私自身は、理学療法士という医療資格を有し、パートナーと3人の子供と長野県で暮らしています。 体験記を書こうと思った背景この数日で、さまざまな情報を調べました。医学的情報例えば天疱瘡の病状や治療ガイドラインはすぐ見つかります。 それに比べ、福祉制度は難解で様々な種類があるものの、情報はその所管官庁がバラバラに出しており、いつ、誰に、何を、どのように準備すれ

現代医療の限界は安心を担保できない診療システムでは無いだろうか~ステロイドをやめて気づいたこと〜

昨年9月から続く、皮膚症状が改善しない。 そんな中、思い立って、ステロイド(製品名サレックス軟膏0.05%)をやめました。 皮膚症状の経過いつからか、皮膚科で初めてのステロイドを試そうと思い、処方され塗布することが始まりました。 その時の症状は、一時的に緩和したものの長期的に見てみると、一進一退であり、大きな改善も、大きな悪化も無くなりました。 とは言っても、症状が継続してあることには変わらず、湿疹が出来ては治っての繰り返しです。 そのような状況において、5月末にジビル