見出し画像

フランス南西部の街(4)Sete(セート)

セートです。
日本語の本ではセートと書いてありますが、向こうの発音では「セット」て感じですね。
まあ、トもトではなくトゥって感じですが。

セートは、結構大きな街で、SNCFに乗るとベジエの次の次くらいでしょうか。
地中海に面した、いわゆる港町です。活気があって、古き良き時代みたいな雰囲気を残した、いいところです。

地中海です
海から海岸沿いの街を見上げたところ

セートは、なんといってもその立地が独特です。
地図を一目見ていただければわかります。(赤い「A」のついているところです)

わかりましたでしょうか。
そう、干潟というか、内海を囲む細ーい陸地の突端にある街なんです。イメージでいうと浜名湖の水門の上に街があるようなものです。
なお、この湖がミディ運河の起点となるトー湖ですね。

そして、セートにベジエ方面から向かう場合は、車でも電車でも、この細い橋のような陸地部分をひたすらまっすぐ向かうことになります(地図のN112)。
つまり、右側にひたすら海岸線をすぐ近くに見ながらひたすら10kmくらいまっすぐ走るわけです。
反対側だって湖なわけですから、場所によってはまるで海の上を走っているような感覚になります。
これは気持ちいいですよ。

ちなみに、バカンス時期はこの道沿いの海岸脇の路肩にずらりとキャンピングカーが列をなして停車しています。名所なんですね。
しかしほんとに、向こうの人はキャンピングカー好きですよね・・・。

ひたすらこの道をまっすぐ行きますと、そのうち小高い丘のような一角が正面に見えてきまして、これがセートの街です。この丘はモンサンクレールという名前の157mある山で、この山一帯と山のふもとにある港町がまとめてセートの街になっています。山はほぼ住宅地ですね。夜にこのあたりを通ると、山の形に明かりがちらちらと見えます。

今回は山の方には行かず、港の方を中心に訪れました。
というより、正確に言うと、今回はセートのマルシェに行ったということです。
セートのマルシェはこの近所では結構有名で、街が大きいこともあり、規模も大きいです。それに、すごい活気ですね。港町らしく、陽気でざっくばらんな雰囲気です。
ここのマルシェ自体はこれはあまり観光向けというよりは、普通に生活必需品を近所の人が買いに来る、というものですね。食材がメインで、ちょっとメインストリートから外れた公園のあたりで衣料品などを売っています。
(マルシェはとてもにぎわっていて人が多く、子供が迷子になりそうだったので写真全然撮れませんでした。残念・・)

海沿いにはレストランなども多く、こちらはリゾート満喫中みたいな方々がスープドポワソンなどを食している光景によくぶつかります。値段もそんなに高くなさそうですね。
ここでは、ショコラ屋さんでおみやげのチョコを買いましたが、とてもおいしかったです。
なお、港のあたりではぷーんと魚くさい匂いがしてきます。

たしか、何かの本で読んだのですが、セートはボートレースみたいなイベントが有名だったと思います。違ったかな??

海があって景色がキレイで、街もほどよく小さくかわいくて、人々も陽気で、かといって観光地過ぎず高級すぎず、しばらくゆっくりすごすにはとても良さそうな雰囲気の街でした。
アクセスもいいですし、ぜひおすすめします!

街中のようす
マルシェのようす
公園にあるタコの噴水(名物らしい)
運河にいるカラフルな船とたてもの
運河ぞいの船とたてもの
みなとに入る手前にある城壁です
遠くにヨットが見えます


※この文章は2009年に書かれたものをリライトしたもので、現在では状況が違っている場合があります。ご了承ください。でも多分たいして変わっていないと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?