一つの活動実績で複数の志望理由書が書ける

総合型選抜の一次選考である出願書類の中で、最も重要なのが、志望理由書です。
多くの受験生は、複数の大学に対して出願すると思いますので、複数の志望理由書を書くことになると思います。

志望理由書の内容は、一次選考に大きな影響を与えますので、志望理由書作成には多くの時間を使うことになると思います。

そんな志望理由書について、私がオススメしたいことがあります。それは、「一つの活動を、多面的に捉えることで、複数の学部の志望理由書を書ける」ということです。
わかりずらいですよね…もう少し具体的に解説します。
受験生の中には、大学にアピールできるような活動実績をいくつも持っている人は少ないと思います。そのため、一つの活動実績を複数学部の志望理由に使いこなすことは、効率的な志望理由書作成に繋がります。

例えば、高校時代の活動実績として「農業体験」一つだけがあったとします。そうすると、農業体験活動での気付きをもとに、農学部の志望理由書が書けます。
また近年、地球温暖化の影響を受けて、農作物の収穫に悪影響が出ています。これは、農業体験活動を通して環境問題への問題意識に繋がり、環境学部の志望理由にもなります。

さらに、農業の過程で多くの作物が廃棄されていることにも気付くかと思います。また、近年の気候変動によって農作物の栄養成分量にも変化が出てきていると言われており、将来の食糧不足が社会問題になりつつあります。そうすると、栄養士系の学部の志望理由にも繋がります。

農業体験によって、多くの農村が高齢化で農業労働力不足に陥ってることにも気付くと思います。地方の農村の衰退を目の当たりにすることで、まちおこし系の学部の志望理由にも繋がると思います。

このように、たった一つの活動実績である「農業体験」も、いくつの切り口からみることで、複数の学部の志望理由になり、多くの大学に説得力がある志望理由書を出すことができます。

「活動実績なんて何もない」と思わずに、上記のように多面的に考えてみると、出願書類が書きやすくなり、説得力も高まります。

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