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大学職員への道|累計400名以上内定から見た転職のコツ

大学職員への転職、学生時代には考えもしなかった大学職員という仕事が、社会人になると「良さげ」に見えてきます。

学生時代の就活では、別に激務でも全然良いと思ってたけど、やっぱりプライベート重視で働きたい。
友達はリモートワークも多く、休みも取りやすいので超羨ましい。ってか嫉妬してる。
そもそも現職の待遇が悪いので、公務員ですら良く見えちゃう。

様々な要因から転職を検討する人が多いですが、ネットの発達で「ゆるふわ」な良さげな仕事が炙り出されてきたのが大きいですね。かつての大学職員なんか、バブル期ですら就職先がなかった人を学内から縁故採用的に採用したとか、どこも就職が決まらずゼミの教授に泣きついたら紹介してもらえたとか、そんな特殊ルートの人たちも存在しています。

それが今や、転職先として人気の仕事になったのは、やはりネットの発達で待遇良いホワイトな仕事が有名になってきたというのもありますし、かつての激務で年収1,000万円でも全然OKみたいな人たちが減ってきて、ゆるふわ勤務しながら休みもたくさん取りたいと考える人が多くなってきてるのも関係してると思います。

それに、大学職員に転職するメリットは、前職が中小企業でもワンチャンあるという点もあります。
大学職員の待遇(私立大学職員の平均年収が734万円/43歳)の待遇の企業に入ろうとしたら、そこそこ大手企業に入る必要がありますが、それには一定程度の学歴や就活への適応能力も問われてきます。

それに、学生時代の就活って、ガクチカメインで陽キャであれば内定バンバンもらえる世界なので、出遅れてしまった人は苦労するものでした。

それが、大学職員転職に合格した人を累計400名以上見てきた(LINE@経由で非公開の相談を受けています →相談してみる )経験から言いうと、大学職員転職は志望動機をガチった人は、低偏差値大学出身で中小企業勤務だった人でも内定をGETしてるので、新卒就活とはかなり異なる(というか、新卒就活のノリで大学職員転職に臨む人は、志望動機を軽視しがち)ことを理解し、志望動機メインで取り組むのが重要です。

どこの大学に応募したらいいの?って時は、定期的にこちらに求人を公開しています。
※応募する際も、書きやすいからと志望動機を聞かれているのに自己PRメインで書いたりすると落ちちゃうので、志望動機のガチり方、志望動機をどうやって大学職員という仕事に結びつけるか?は知っておいたほうがいいです。

X(Twitter)でも、志望動機の書き方を発信しています。
実際に大学職員に転職した人の事例や大学職員視点で業務理解と志望動機の書き方をどうするか?はnoteにもまとめてます。
→【5月2日更新】累計417名(2024年5月時点)が合格した大学職員転職で、合格確率を高める志望動機の組み立て方と業務理解のコツ

ここでは、大学職員への道を目指すための基礎知識から、まとめてみました。


なぜ大学職員になりたいのか

大学職員への道を目指す上で、重要なのは「志望動機をガチること」というのは上にも書いたとおりです。
志望動機原理主義者なので、志望動機をガチる上でなにをするか?を、内定するまでずっと考えていました。
なぜ志望動機が重要なのか?という点においては、

①他者の志望動機が「理念に共感した」・「母校だから」という激ショボな内容なので、そこに勝ち筋を見た
②大学職員の面接に落ち続けてたとき、「なぜこの大学」・「大学職員とは?論」をやたらと聞かれた
③大学の取組みは薄く見ると、どこも一緒だから差別化が必要

このあたりに10大学ぐらい落ち続けてた暗黒期に気付き、そしてその気付きが大学職員への道へと繋がりました。

そう考えた時、まずなぜ大学職員になりたいのか?という設問においては、

◎ 大学職員という仕事をどのように捉え、その上で事務職員として何がしたいか?を答える
× ノルマや目標も無いし、休みも多いのでゆるふわで働けそうだと思った

当然、選考なので建前が必要ですが、不合格になる人はその建前の設定が間違っています。

なぜ大学職員になりたいのか?で答えるべきは、大学職員になってキャリア支援がしたいというようなありきたりの誰でも書ける内容ではなく、大学職員という仕事をどのように捉え、事務職員として何がしたいか?から考えていくことが重要です。

それを考えると、次はなぜ大学勤務が良いのか?の下へ続きます。

どうして大学で働くのか


「どうして大学で働くのか?」この質問には、ESや面接での建前・ホンネの回答がそれぞれあると思います。

ホンネの部分は、大学という浮世離れした世界だと、ノルマや目標が無いのに安定私大は40代に入ったぐらいから年収1,000万円~が自動的に貰えるからです。また、夏休みも2週間~30日(これぐらいある大学は土曜日が出勤日となっている大学も多いですが)ですし、年末年始も10日~2週間ぐらい休みという休みの多さも、大手企業がどんどんホワイト化してる令和においても、まだまだ強い部類です。

大学職員の場合、年功序列なので誰でも年収が上がっていく=基本給である月給が自動的に上がっていくシステムですから、残業代単価も自動的に上がります。1時間ノルマや客先対応が無い状況で残業する(=自分のペースで仕事をする)だけで、時給3,000~5,000円ぐらい貰えるんですよね。そうすると、例えば、年収が高いが残業時間も比較的多めとされている同志社大学なんかは、30代後半で年収1,000万円に到達します。

ただ、大学職員になるメリットはQOLの向上なので、残業多くして稼ぐのはコスパ悪いです。
30代で700~900万円ぐらいを貰いつつ、ゆるふわで働いて有給休暇は全部消化するぐらいの働き方を目指すほうがオススメ。
このあたりは、ホンネの大学で働く理由ですかね。

転職用のガチの志望動機としての「大学で働く理由」は、大学という社会におけるイノベーションのハブが、その大学の特性(研究指向の高偏差値大学なのか、低偏差値だけど学生が多いから社会における人材輩出機関なのか)を活かしつつ地域や社会発展の為に行うことをサポートする大学職員という仕事に魅力を感じたからというような切り口もあります。

大学が設置されている地域や高偏差値大学であれば日本や世界でどうなっていきたいのか?また、そのためには何が必要で、そもそも大学とはどうあるべきなのか?という、大学が果たすべき役割を教える側ではない事務側が何ができるのか?あたりについて考えていくことで、大学で働く意味合いについて考えていけるのではないでしょうか?

どのような大学職員になりたいか


「どんな大学職員になりたいですか?」、リクルートばりに「お前どうしたいの?」と日常的に詰められることはないですが、面接では聞かれます。この質問、ホンネだと「たくさん休んで、そこそこの年収が貰えればOK」的な答えになりますが、志望動機に関連する選考用として考えるならば、そもそも大学職員とは何なのか?から知らないと答えれないです。
ただ、多くの人は、この質問が来た時に表面的な回答(例えば、学生に寄り添ったキャリア支援ができる~)をしちゃうので、現役の大学職員である面接官からは薄っぺらさを感じられてしまいます。

人間、一生懸命勉強して喰らいついてくる感じの人のほうが熱心だと評価する傾向にあるので、まずは、「大学職員」という仕事がどのようなものか?から考えていくのがオススメです。

その時に使える資料は、これですね。
中央教育審議会「資料1-1 大学の事務職員等の在り方について」

大学というのは、教員という文字で自分の考えを表現する知的労働階級が働いてる場所なので、「利益でればOK。数字が全て」的な民間企業とはかなり異なります。そもそも研究が金に変わるような分野なんて、ほとんどないですし。

そのため、上記にあるような、「大学職員とは?」・「大学運営の一層の改善・充実に向けて,事務職員及び事務組織(以下「事務職員等」という。)の在り方に関しては,中央教育審議会において審議が重ねられてきた。」的な、まず大学職員とはどうあるべきなのか?的な、一見回りくどい意味無さそうなことを考える風土なので、それを理解した上で、どんな大学職員になりたいか?のベースとなる知識をインプットしたほうが幸せになれます。

どんな大学職員になりたいか


「どんな大学職員になりたいか?」という質問は、大学職員としてどう働きたいか?とも言いかえられると思います。

上記にあるような、大学職員とはどのような仕事なのか?という部分をインプットし、大学職員とは●●であるというアカデミックっぽい理由付けをしようと文科省も取り組んでいますから、転職を成功させる為には学ぶべきですし、その知識を活用して、志望動機にも繋がる「どんな大学職員になりたいか?」を考えたほうが上手くいく確率が高いです。

大学職員転職って難しい・倍率が高いと思いがちですが、実際は「ほとんどの人が研究不足で薄い志望動機を出してくるので、勝負になっていない」という現状があります。

例えば、リクルート勤務でもないのに、学生時代にキャリアセンターで話を聞いてもらったからキャリアセンターで学生の支援がしたいと表面的な理由だけ話したり、理念に共感したとか、母校だからとか、多くの人の志望動機は低レベルです。

だからこそ、本気で転職しようと思う人にはチャンスが転がっており、高学歴であってもそのような志望動機を書いてしまうのが、大学職員への転職という知識インプットが前提として組み立てられているゲームにおいて、NO対策で立ち向かうと簡単に落ちる難しさでもあります。逆に、高学歴ではなく、大手企業勤務でもない人からすると、そこにはチャンスしかありません。きちんと、大学職員という仕事の分析をした上で、どんな大学職員になりたいか?を考えることが、自分の内定へと繋がるのです。

例えば、キャリアセンターで学生の支援がしたいという薄い志望動機でも、その地域の産業特性や大学が取り組んでいる産官学連携と合わせて、学生の学びを社会で実装した上でのキャリア支援とするなら、話が拡がりそうです。

そのように、知識インプット×大学の特性×どんな大学職員になりたいか?を考えていくことが、大学職員への道では重要です。

大学職員への道に採用されるための求人最多なのは◯◯月!

大学職員の求人は、①年末年始②大学の夏休み(8月)③大学の繁忙期(3月末~4月)はそれほど増加しません。
運営しているブログの方では、ほぼ毎週Excelに求人情報を手打ちし、地域別・〆切日別などで見れるように一覧化しているのですが、2024年の求人数は以下のとおりです。

2024年1月:54件の新着求人

2024年2月:148件の新着求人

2024年3月:127件の新着求人

2024年4月:166件の新着求人

そして、2023年の大学職員求人数をグラフ化してみると、このような結果に。

求人数
最低→8月99件(1月100件)
最多→9月187件

例年、6月頃→9月入社・下半期→4月入社ぐらいで募集する大学が多い印象ですから、5月~9月にかけて求人数が伸びていくという印象を持っておくだけでもOKです。

一番重要なのは、求人情報を取りこぼさないこと。
毎週、X(Twitter)に求人情報を投稿しています。

https://twitter.com/univadm

ここまで読めば、大学職員転職って意外と簡単なんじゃね?対策したらいけるかも?と思って頂けたはず。

大学職員への道に進むため、ぜひ行動してみてください。
最初は、まずX(Twitter)あたりの流し読みからでOKです。

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