2020年7月23日(木)昨日22日、海外市場の動き


米中緊張拡大。米国は知的財産と米国民の個人情報を守るためにヒューストンの中国総領事館の閉鎖を要求。中国は閉鎖と動き報復措置に武漢市の米国総領事館の閉鎖を検討と動く。

米国ではCOPIV19で一日の死者が再び1000人を超えたとのこと。その中で、トランプ大統領は、久々の会見で意味深ながら「新型コロナウイルスの流行悪化を警告」。

英テレグラフは「英国はEUと合意できない前提で作業」とあり、「企業には通商協定で合意できない場合への準備を開始するよう要請」。英FT紙は米国との貿易協定についても「英政府は年内合意の見込みがないと判断した」とある。

米株は終盤にかけて上昇し、ダウ+165.44(+0.62%)、NasdaqとS&P500も0.5%台の上昇。原油価格(WTI)は在庫増に一時値を下げるも結局は41.80ドル台と前日とほぼ変わらず。米債利回りは弱く、10年債は0.598%と−0.004。もちろん金価格の上昇も止まらず。

肝心の為替相場は、一日を通じてドルは若干の下落で、米国市場に入り上昇幅は縮まるも、米株の上昇と債券利回りは軟化=リスク回避パターンにドル売りも弱まる。復興基金で合意できたEURUSDの上昇は目立ち、2018年10月以来となる一時1.16015と大台を達成後に伸び悩む。EURGBPは一時0.9137まで上昇するも0.91台でまたしても跳ね返される。

GBPUSDは、英EU通商協議の行方と、英米貿易協定の行方についてもネガティブな報道が売り材料とされ一時1.2644まで下落するも、米国市場では1.2744まで値を9戻し、結局は小幅高で終わっている。

USDJPYは、アジア市場の106.71をボトムに米国市場では107.29まで上昇し、ようやく上げと止まる。連休前の円ロングポジションのあぶり出しなのか、106.50以下の買い圧力の強さに下値トライをあきらめたのか?円はクロスでも全面安で、相変わらずEURJPYがUSDJPY相場に与える影響も強い。もちろん取引量はUSDJPYよりのクロスの取引がはるかに多い状況は変わらず。