2020年6月6日(土)昨日5日、海外市場の動き
ご存じの通りで、予想外に改善した米雇用統計に、市場は経済活動の限定的な再開を反映と評価。金融市場は反応し、株高+債券利回り低下+ドルの買い戻しへと動くも、ドル買いは限定的。
ダウは一時1000ドル超の上昇で前日比+829.16(+3.15%)で終了。米10年債利回りは9.02%と、米景気のボトムアウトを反映していたのか? 上昇傾向は止まらず。原油価格(WTI)は一時39.68ドルまで上昇し39ドル近辺で推移。週末のOPECプラスで減産継続の期待より景気回復による需要拡大を意識。
為替相場は強い米雇用統計を受けた「米経済活動の再開期待」+「トランプ政権の1兆ドルの追加刺激策期待」+「中国航空会社による米国への限定的な旅客機乗り入れ許可」+「トランプ氏の「中国との貿易は問題ない、彼らはたくさん米製品を買っている」発言(真意は不明?)」。に、取り巻くリスクは弱くなっているのだろうか?
EURUSD、欧州市場の序盤の高値1.1384から1.1279までと100ポイント超の下落となり、底値圏で終了と最近のEUR一人か勝ち状態の調整入り。
一方、AUDUSDは海外からの資金フローが強いのか、前日終値から上昇傾向を維持し、一時0.7012と一つのターゲットとなっていた0.70の大台を達成。その影響もあり米雇用統計の発表前から売りが強く、米雇用統計を受け米国市場では一時0.6949まで値を下げるも、予想外に底堅い展開となっている。
USDCADは、強いカナダの雇用統計もありCAD買い傾向は止まらず、一時1.3390台まで下落し1.3500が上値のポイントになっている。
そんなかでもJPYだけは一人負け状態で変わらず、USDJPYは強い米雇用統計に一時109.85まで上昇。110円の大台でトップアウトできるのか? 大口のJPY売り手はどこでヘッジのJPY買いをかけてくるのかを注目。ただし、日本株先物が300円超上がっていることを考えれば、週明けの日経平均株価が急騰となれば110円の大台を試すことも。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
21:30 CAD 5月 雇用統計:失業率=13.7%(予想15.0% 前回13.0%)、新規雇用者数=28.96万人(予想-50万人 前回-199.38万人)、雇用推移(ネット)=28.96万人(予想-50万人 前回-199.38万人)、フルタイム雇用者=予想 前回-147.2万人、パートタイム雇用者=予想 前回-52.19万人、労働参加率=予想 前回59.8%
21:30 USD 5月 雇用統計:失業率=13.3%(予想19.8% 前回14.7%)、非農業部門雇用者数=250.9万人(予想-800万人 前回-2053.7→2068.7 万人)、平均時給=前月比-1.0%(予想1.0% 前回4.7%)、平均時給前年比6.7%(予想8.5% 前回7.9→8.0%)、週平均労働時間=34.7(予想34.3 前回34.2)、労働参加率=60.8%(予想 前回60.2 60.2%、失業者数210万人, → 予想外に改善した米雇用統計に、想定より早く景気が回復しつつあることが示唆、金融市場は反応し、株高+債券利回り低下+ドルの買い戻しへ。
23:00 CAD 5 月 Ivey購買部協会指数=39.1(予想 前回22.8)
4:00 USD 4月 消費者信用残高=-687.7億ドル(予想-200億ドル 前回-120.4→-115.3億ドル)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※