2020年6月4日(木)14:20時現在の動き


ご存じの通り、米国内の各地で抗議でもが続く中で、トランプ大統領とエスパー国防長官の意見対立。中国共産党機関紙の報道なので、正確性に疑問は残るが、黒人支持を狙うデモの飛び火は、英国、フランス、ドイツ、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、シリアなど計13カ国に拡大。結果的に香港国家安全法による中国への評価低下から、今は米国が評価を落としている。

そんな中、日経平均株ははマイナスから脱出し若干のプラス圏で推移。原油価格(WTI)は36ドル半ばと小幅低下。米10年債利回りは0.745%とほぼ変わらず。金融市場は予想外に安定しているが、なぜか不安は残る。

為替相場は、世界を取り巻く環境はネガティブで相変わらずドルにとっては逆風状態で、買いは利食いだけ。マイナス金利の有無は別として、BOE、ECB、FRB、BOEの緩和傾向は変わりそうにない。一方、CADとAUDは直近のデータから予想外に健闘し直近では金融政策の変更も考えにくい。

GBPUSDは、いつもながら英国とEUの通商協議の行方とBOEの債券購入額5000億ポンドの拡大期待に、積極的にGBP買いもできず、クロスでもGBP安の動きとなっている。

USDJPYは、昨日のボトムは108.48、今日のアジア市場のボトムは108.80。一方のトップは109.10で、109.30~40のポイントを試さずにいられない水準まで上昇している。クロスを含めJPYは全面安の中、明確なJPY売りの正体は不明ながら、値動きから推測するに大きな動きがそれを物語っている。このようなプライスアクションでは、JPYクロスで円高へ変化する以外、積極的に円をロングにすることもできず。テクニカルだけ考えれば109.30~40、そして109.50を超えなければ、下値も期待できるのだが。疑心暗鬼。

AUDUSDは、前日東京市場の高値0.6983、NY市場の高値0.6957、今日のアジア市場の高値0.6933と上値が切り下がり、0.7000の大台を前にして利食いの売りが優勢ながら、ボトムは0.6890台でボトムも限定的で、押し目買いも強そう。

USDCADは、さすがに1.3500割れから売りにくい状況は変わらないが、戻りも1.3518とこちらも限定的。

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10:30 AUD 4月 貿易収支=88億豪ドル(予想75億豪ドル 前回106.02→104.46億豪ドル)

10:30 AUD 4月 小売売上高=前月比-17.7%(予想-17.9% 前回8.5%)→ 前回のプラスから大幅なマイナスに転換し予想よりも悪化し過去最大の落ち込み

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