直近のIMMデータから(7月25日)


集計日が7月14日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨の変化を見てみましょう。

7通貨ペアでネット合計を見ると、108,301→122,225(+13,924コントラクト)と3週続けて増加し、6月9日の週から見ると7週間の内で6週間も通貨の買いポジションが拡大しています。この数字を見ると2018年4月24日の154,211に次ぐ大きさに拡大し、ドル先安センチメントが続いていることになります。

7通貨ペアの内、ユーロ、円、スイス、NZドルはネットでロングを維持していますが、豪ドルはわずか1週間でネットショートに逆戻り。ポンドとカナダドルはショートポジションは少ないのですが、ショートは3月10日以来20週続き抜け出せずにいます。

通貨別に見ると、全体のロングポジションの内で、ユーロが約81%を占めており、相変わらずユーロ対米ドルの戦いで、ポンドとカナダドルがユーロの足を引っ張っている状態(EURGBP、EURCADなのかもしれませんが?)。他の通貨はロング・ショート共に積極的な動きとは言い難いものがあります。

円のネットポジションは、18,326→19,307(+981コントラクト)と3月10日以降、20週間続けてネットでロングポジションを維持しており、直近の2週間は若干ながらロングが拡大していますが、ポジションの偏りは以外に少ない状況が続いています。

ユーロのネットポジションは、110,912→125,047(+14,135コントラクト)と、3月17日にショートからロングに転換してから20週間ロングで、ポジションはこの間に拡大しています。当日のEURUSD相場終値で計算すると約156億ユーロと前週から18億ユーロのロングが拡大していることになり、市場のEUR先高期待は復興基金も採択されており、当分変わりそうにありません。

ポンドのネットポジションは、−13,586→-15,080(-1,494コントラクト)と、金額的には大きくはありませんが4月21日から14週間ショートで変化は見られません。現在も英EU通商協議で難航しており、この問題がいつもながらネックになっています。

カナダドルのネットポジションは、−19,775→-16.698(+3,077コントラクト)と前週比では若干ながらロングが増えていますが、トータルポジションは3月10日以来、20週間ショートポジションで変わりありません。最近の資源価格の上昇がどこまでフォローの材料となるのでしょうか?

AUDUSDのネットポジションは、+4,250→-205(-4,455コントラクト)で、前週は2018年4月3日以来、119週間ぶりにネットでロングに転換上昇が期待されましたが、結局は1週間で元のネットショートに逆戻り。ただし、AUDUSDは上昇しているように思えるのですが?

詳しいデータは別報をご覧ください。

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