2020年7月22日(水)昨日21日、海外市場の動きう(午前5時半ごろ)


明日23日から日本の4連休を前にして、相場の動きはやや不穏。

米株はダウ+159.53(+0.6%)とS&P500(+0.17%)と共に上昇幅を縮めながらも何とかプラス圏を維持上昇するも、Nasdaq(-0.81%) は低下と資金シフトの動きへ。

シルバーは+7.25%、原油(WTI)+2.33%、金+1.41%と、商品価格の上昇が目立ち、米債利回りは低下し、10年債は0.602%(−0.013)、2年債も0.165%(-0.004)。

為替相場は、USDJPYを含め主要通貨に対してドルは全面安で、商品価格の上昇もあり、AUDUSD(+1.51%)+NZDUSD(+0.94%)+USDCAD(-0.57%)と通貨の上昇率が目立つ。

EURUSDは1.15の大台を達成し一時1.1540まで続伸。3月9日の高値を更新し、2019年1月10日の水準に並ぶ。懸案の欧州復興基金がやっと成立し、返済義務のない融資額が減少したことは気になるが、7500億ユーロ規模で合意できたことはユーロにとって朗報で上昇トレンドは変わらず。気の早い報道では1.50が次のターゲットらしいが一直線でいかないのが相場。基金の28%(2090億ユーロ)はイタリアに振り向けられるとあり、イタリア債の買いが目立っている。

GBPUSDはアジア市場の1.2647をボトムにNY市場では一時1.2768まで続伸。1.2800の大台を目指し6月10日の高値1.2814を狙う動きが継続している。EURGBPは0.9000の大台で重要なポイントで下げ止まり0.9050台まで反発。21日からスタートした英EU通商協議の行方は波乱要因となっているが、EURGBPだけを見るとユーロの復興基金の評価+テクニカルにも上昇トレンドは変わらず、GBPUSDにとっては上値を抑えられるプレッシャーであることも変わらず。

USDJPYは、106.50~107.50のレンジを継続中で1時間、4時間足では下限を維持するも、終値ベースでみると6月23日に次ぐ水準まで円高へ。円高再開を期待したいが、いつもながらUSDJPYより大幅に取引量の多いクロスでは円は全面安の状況を抜け出せず、自信が持てない。これが変化すれば円高となるのだが?

AUDUSDは、資源価格の上昇の後押や中銀の景気期待も強く利下観測は弱まる。対中国との対立も何のその海外から資金流入が続く。アジア市場の0.7011を安値にNY市場では一時0.7147まで続伸。6月8日の高値0.7064を超え、2019年4月下旬の高値へと上昇と短期・中期的にも上昇トレンドは変わらず。