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2月某日 湯あがり、散歩に行く。 朝の林。恋い交わすような鳥の声を聴く。 3月某日 絵を贈っていただいたお礼に、プレゼントを贈る。 ガラスでできた、小枝のかたちのカトラリーレスト。お箸を置いても。ペンや、絵筆でも。 大切なものをひととき休ませる、とまり木になってくれたら。 3月某日 ここにいつも、ジョウビタキがいるんですよ、と見知らぬおじいさんに教えてもらった場所に、今日も鳥はいなかった。幻のジョウビタキのすがたを想う。おじいさんのほうが幻だったのかもしれない。
星は、しずかに瞬いていますか。 海は、やさしく凪いでいますか。 あなたの眼にうつる景色は、 あなただけのもの。
小学生の頃、バレーボールをしていた。 当時は、決して好きでやっていたわけではない。どちらかというと嫌いだった。 なぜ、好きでもないバレーボールをしていたかというと、それには今では何だかよくわからない事情があった。 私が小学生時代に住んでいた地域は、昔からの農村と新興住宅地が混在していた。 広い小学校の学区内には、2つか3つの町と、幾つもの、うーん、町名以下は何と呼ぶのかな、字(あざ)とでも呼ぶのだろうか、そういう地域がたくさんあった。 もちろん、今と違って児