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安定という名の幻想

安定してるから大企業や公務員を選んだという人をよく見かけますが、残念ながら人生において「安定」という概念は幻想です。

トヨタの社長が終身雇用の維持できないと言ったのは有名な話です。
東芝も上場廃止になったし、シャープも台湾の会社に買収されました。
仮に定年まで企業が潰れなかったとしてもまだ安泰ではありません。

仕事のせいでメンタルを壊す人は後をたちません。
時間のないサラリーマンは病院に行くのも難しいので健康維持も困難です。
病気の早期発見が遅れることは寿命が縮まる重大なリスクです。
独身は当然として共働きが当たり前の現代では結婚していてもコンビニや外食で済ますサラリーマンは多いです。
そのような不健康な食事を何年もしていれば生活習慣病になってしまいます。

無事に結婚して子供を育てることができても子供も思い通り育つでしょうか?
男なら非行少年やニートになってしまったり、女なら頂き女子になってしまうかもしれません。
事務次官がニートの息子を殺した事件は記憶に新しいですね。
官僚のトップまで登り詰めてもそうしたリスクからは逃れられないのです。

一昔前のネットの論調では、サラリーマンは安定してない!満員電車はクソ!だからフリーランスになろう!というものばかりでした。
まあこんなものはアフィリエイト目的の奴らがプログラミングスクールとかを売るために言っていたり、情報商材に誘導するために言っていただけです。
フリーランスなんて一攫千金で1億とか稼ぎ切らなければ安定とは程遠い職業です。

人生において安定なんてものは存在しないと割り切った方が良いでしょう。
昔はいつ暗闇の中から肉食獣が出て殺されるかわかりませんでした。
いつ転んで怪我して骨折して動けなくなったり、細菌に侵されるかわかりませんでした。
現代日本では簡単に死ぬことは無くなりましたが、世界の本質が不安定であることは変わりません。

私たちに求められているのはそんな不安定な世の中で生き残っていくサバイバル能力です。
今生きている社会の基本ルールは資本主義なので、お金のスキル=サバイバルスキルだと言えます。
お金を稼ぐ能力は昔でいうマンモスを狩る能力です。
お金を守る能力は昔でいう猛獣や怪我から身を守る能力です。
サラリーマンやフリーランスはお金を稼ぐための一つの手段でしかありません。
この社会で生き残りたいならお金の能力を高めることが最も重要だと私は思います。

ただお金で大体の問題は解決できますが、お金で解決できない問題も当然あります。
事務次官は金はいっぱいあったのに家族に暴力を振るうニートに子供を育ててしまいました。
やはり世界には安定など存在しないのでしょう。
私たちは生まれてしまった以上、そんな理不尽な世界に抗って生きていかねばならないのです。

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