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大丈夫、多分。ちゃんとやれば。

今日は奥さんが昼から夜まで予定があって、その間は赤ちゃんとお留守番だ。

雨が降っていたので、外出は最寄りのコンビニに行った程度で、9.9割家で過ごした。
本を読んだりしようとしたが、赤ちゃんが昼寝したり、何かに夢中になったりする時に限られるため、没頭できたとしても、せいぜい20分ぐらい。しかも最近読書の時間が減ったため、いざ読むと疲れて眠くなってしまう。これじゃあ読まない方がいい。

赤ちゃんが起きている時は、基本的にやる事が盛りだくさんだ。ご飯、飛び散ったご飯拭く、ミルク、濡れたスタイをすすぐ、遊ぶ、そしておむつを替えて、やがて寝る。


「自分の時間が無い」


反射的にそんな思いが込み上げる。この自分勝手な思いに支配されると、意地でも自分の時間を作ろうとして、赤ちゃんをおざなりにしてしまう。これはよくない。

じゃあどうしようかと思ったときに、一度冷静になって、全てを「ちゃんとやる」。これがいいと思った。

赤ちゃんに対して、ご飯をあげるのも、おむつを変えるのも、一つ一つ、ちゃんとやる。
家事で、食器洗うのも、テーブルの上を片付けるのも、一つ一つ、ちゃんとやる。

「ちゃんとやる」とは、空手の型のごとく、動作一つ一つに意識を集中させて、なるべく100点の動作を続けることを指す。続けると、その行為そのものが自分の時間になるのだ。

この言葉はよく自分に言い聞かせており、きっかけはアニメ「ハイキュー」に登場するキャラクター、北信介だった。

『ちゃんとやんねん。』
『「反復・継続・丁寧」は心地ええんや』

このキャラクター、奥さんと考え方が似ている。雑になってしまいがちな自分にとっては、大切なマインドである。
同じことを繰り返して、慣れてくると、飽きて雑になる。雑になって惰性でやると、何も進歩しないのだ。

僕は注意散漫である。何かと意識があっちこっちにいってしまう。この日思ったのは、僕が記憶力が悪いのは、一つ一つに意識を向けられていないからなのだと思った。ちゃんとやれば、その時のことをきっと思い出せる。


ちゃんとやることを続けて、時刻は19時頃。
だんだん意識は明日の仕事のことに移行する。明日は朝からお客さんと打ち合わせ。先輩不在で、途中からプロジェクトに入った僕だけで参加。不安だなぁと思っていた。
そんな時に垂れ流しにしていた、かもめ食堂に視線が映り、小林聡美が語りかけるように言った。

「大丈夫、多分。」

そう、ちゃんと準備して、ちゃんと臨めば大丈夫。ちゃんと臨めば、万が一うまくいかなかったとしても、何がだめだったがはっきりわかるようになる。まず死にやしないんだ。
大丈夫、多分。

茶をちゃんと茶に合いそうなコップに入れてちゃんと味わって飲んだら茶はちゃんとうまかった。

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