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ゆっくりは心掛けだけでは足りない

ゆっくりが大切だってわかっていても、なかなか早く話してしまう。
ゆっくり噛むのがいいのもわかっている。

ある時、ふとカメラが身近にあったら、生活が変わると思った。
カメラを購入して半年がすぎ、大きな変化があった。
それは自転車よりも散歩の方が好きになったことだ。
お昼に散歩に出かけて、30分で30枚ぐらい撮った。
その後、少し経ってから、また外に用があって、今度は自転車で外に出た。
そのときもカメラを持って出たのだが、いいものに巡り会えなかった。
数日前に仕事で山梨に行った。
車窓から冬の自然を見ていたのだけれど、途中で目が疲れてしまった。
早すぎる景色は、深く味わう間もなく、新たな景色へと展開してしまうのだ。

せっかちな人間のスピードを遅くするためには、心がけだけでは足りない。
骨折の治療のためにギブスをあてるように、矯正する何かが必要なのだ。
心がけはその瞬間だけはよかったりする。
もしかしたら数日は保てるかもしれない。
いつも目に入るところに「ゆっくり」と書いて貼っておくことも、一つの矯正なのかもしれない。
カメラという矯正によって、歩くのと見るのをある程度ゆっくりにすることができた。
相手の話にゆっくりと耳を傾けたり、食べ物を噛んだり、自分の体で今何が起きているのかを感じたりするのは大事だとわかってる。
それは心がけだけじゃ足りないんだ。

きっかけがあると変われる気がする。
そのきっかけを運にまかせず、自分で引き寄せたい。

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