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ペースメーカーのいるマラソン大会に対する批判的な意見

マラソンにおけるペースメーカーの存在が話題になっていたので自分なりの意見を書いてみます。

1月30日の大阪国際女子マラソンと2月6日の別府大分毎日マラソン。
僕もこのnoteで既に書かせてもらった通り、両大会とも素晴らしいレースで、僕自身も大きな刺激を受ける大会でした。

そんな素晴らしい大会で、
前者は「女子のレースで男子選手がゴール直前まで引っ張ったこと」、
後者は「ペースメーカーが参加選手を引き離して先頭を走っていたこと」
で、ペースメーカーの是非について話題になっていました。

別府大分マラソンについては、ペースメーカーとしての役割はともかく、大会側とペースメーカーでどのような契約、コミュニケーションがあったのかはわかりませんので、Twitterで呟いた以上の感想はもっていません。

一方、僕も当事者である大阪国際女子マラソンについては、
ポジティブな意見もあれば、僕のSNSのコメントでは「批判」的な意見も散見されたり、そういった内容の記事も公開されていたので僕なりの意見を書きたいなと思いました。

自分の意見を整理する前に、マラソン大会におけるペースメーカーの歴史について簡単に調べました。

「1980年代からペースメーカーは用いられている」
「日本のテレビ中継等で触れることはタブー視されていた時期もある」
「国際陸連が条件付きで認めたことにより公で認められるようになった」
「女子の公式記録は男女混合と女子単独で別途設けられている」

わかったのは、以前からペースメーカーの存在について賛否あったこと、現在はルール上ペースメーカーは認められている、ということです。

色んな観点から考えて、必ずしも全員が肯定的ではないことは理解します。

ただ、選手は良い記録(タイム)を出したいという思いは強いですし、ルールに則って公式記録として認められるのであれば、コースや時期も含めてその環境が整っている大会を選択することは自然なことだと思います。観る人の中にも、好記録が出そう、というレース展開に魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。

一方で、MGCや世界選手権、五輪のようにペースメーカーのいないレースもあります。そして、これらは多くの選手が目標としている大会です。その大会に臨むにあたり、経験として敢えてペースメーカーがいないレースを選択する選手もいるでしょう。観ている方は、ペースの上げ下げなどの駆け引きが見られたり、展開が読みにくいところに魅力を感じるのではないでしょうか。

選手の立場からすると、その時の目標や目的によってレースを選択することができます。なので、どちらのレースでも走る能力が求められます。僕自身も条件が整ったレースで好タイムを出したい思いがある一方で、前回のMGCでペースメーカーのいないレースの難しさを感じているので、次のMGC出場権を獲得したいま、そういったレースで戦える力や経験が必要だと考えてプランを練っているところです。

結論、僕の意見は、「参加する選手の意向も、観る方がどんなレースに魅力を感じるかのポイントもそれぞれなので、色々なレースがあって良いのではないか」ということです。

どうしたら、よりレースが魅力的になるのか、前向きな議論は積極的にすべきだと思いますが、今回は走った選手を批判したり、実力を否定するかのような意見や記事もあったので書かせてもらいました。

皆んなで、前向きに陸上界を盛り上げていけると良いですね。

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