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浜松に拠点を移した理由。

先日公開されたweb Sportivaの記事YouTube動画をご覧いただいた方は既にご存知かもしれませんが、2021年4月から拠点を浜松市に移しました。決めたのは2月初旬でびわ湖マラソンの前です。

僕の競技人生を振り返ると「やってみたい」「こうした方が強くなれるかも」と思った事、環境に対して挑戦し続けた結果、中学生の時には県大会にも出場できなかった自分がいま、プロランナーとして陸上競技を生業とできるまでに成長できたと思っています。そしてこれまでの経験から、難しかったり悩んだりするのは行動に移す前で、行動に移すと案外すんなりうまくいくことも多いと感じていました。

今の自分にとって、どこで何をすることが必要なのかをシンプルに考えて、選択、行動することが大切だと思っています。今回引っ越したのも、シンプルに考えて、浜松に行った方が強くなれると思ったからです。

浜松に拠点を移すことで強くなれると思った3つの理由

1つ目の理由は、昨年の4月からコーチをお願いしている藤原新さんと近い関係で取り組んでいくことができるからです。去年の取り組みを振り返ると、東京にいるときはリモートでのやり取りがほとんどで、直接練習を見てもらうのは合宿の時だけでした。合宿の時に、練習を直接見てもらうことやコミュニケーションを密に取ることでの自分の状態への効果も実感していたので「自分が浜松に行けば常に一緒にできる」と考えました。

2つ目は練習環境です。昨年、浜松に合宿へ行った際に佐鳴湖、中田島など多くのトレーニングコースを走りました。それまで浜松の練習環境は知りませんでしたが、実際に合宿をしてみて、走る環境は東京の自宅があった周辺と比べると抜群に良いと感じました。

3つ目はスズキアスリートクラブとの練習です。スズキチームとやることになったきっかけは、藤原さんがスズキのヘッドコーチをしている関係です。正直にプロランナーになって、1人でやることの難しさを感じていた部分もあります。同じメニュー、タイムの練習でも、1人でやるのと仲間とやるのでは感じ方が思った以上に違いました。1人でやることで身につけられる強さやメリットもあるとは思いますが、仲間と一緒に、時には競り合って良い練習をすることのメリットの方が大きいと個人的には思います。スズキチームのスタッフ、選手の皆さんは心良く了承していただき、今では切磋琢磨して練習できています。

自分の活動を見つめ直す

コロナ禍で自分自身の活動や生活も見つめ直しました。

プロランナーになってから、大学・社会人と東京に住んでいた流れで自然と東京を拠点にしてきました。その中で練習環境が良い世田谷を選んで生活をしていましたが、僕は走ることが仕事のため、会社に出勤することもありません。月に数回あるテレビや雑誌などのお仕事や大会後のスポンサー企業様への訪問等はあるにしろ、競技に影響するほどの量ではないです。今はリモートでできることも増えて、取材や打ち合わせもほとんどzoomで行えるようになっています。

そして、走る環境以外で競技に関係することについても、東京にいてできること、浜松に行ったらできること、逆にできないことを考えてみました。
大学時代から通っている、マッサージ(エスティーム)やフィジカルトレーニング(スポーツモチベーション)が近いということが東京にいるメリットとして考えられました。

では、浜松に行ったらどうなのか。

マッサージに関しては合宿の際に何件か自分に合うとこを見つけることができた。トレーニングに関してはコロナ禍においてリモートでできる部分もあることが分かったり、実際浜松から東京に行くこともできるし、中野ジェームズさんも浜松に来てくれるということで、その問題もクリア。
そうなってくると浜松では普段の練習に集中して取り組めるし、東京に比べると誘惑も少なく競技に向き合えます。

逆にできないことは1つもありませんでした。

最後に

自分がやりたいことに対してなかなか行動できなかったり、周りからの反応を気にしてできなかったりする人も多いと思います。でも、いざ一歩踏み出してみるとその先には明るい未来が待っているかもしれませんし、周りの人も応援してくれたり、良い意味でそれほど気にしていなかったりもします。それにうまくいかなったとしても、挑戦したことで得られる経験はきっとその次の挑戦、人生にいきてくるはずです。僕は後から後悔しない選択をすることを大事にしています。皆さんも一歩踏み出す勇気を。

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