9月6日、ラストバスキング イン チェコ

日本の事を思い出す瞬間がある。

 

それはソーシャルゲームでだ。

 

ハマっているソシャゲ『FGO』。

これをやるためにWi-Fi確保してると言っても過言。

…だったわ。それは過言過ぎた。

とにかく毎日連続ログインボーナスとかよゆうですっ飛ばしてイチからやり直しになってもイベントだからやるよ!ってな具合で進めまくる。

ヨーロッパにきてまでソシャゲ…って気持ちも分かるが、精神安定剤だから勘弁して欲しい。

 

 

さて、ソシャゲばかりもしていられない。

けれど連日疲れ切ってたのも事実。

程よくリフレッシュしてから、いつもの広場へ向かった。

今日がこの旅の、チェコラストの路上LIVE日になるはずだからね。

 

 

思い返せば、実に濃い一週間だった。

 

あまりに濃すぎて、こうしてnoteにまとめるのも文字に起こしきれないほど濃かった。

 

なんども広場にいくために通った公園は、もうサーカスのテントが無くなっていた。

ずっと変わらずにあるものなんて無いと言っているようだった。ってのはちょっとクサすぎるかもしれん。

 

 

ともあれ、気を抜くわけにはいかない。

あくまでもこちとら修行の身である。

 

 

昼間から太陽が照っており、絶好の路上LIVE日和だった。

ほんで、さっそく開始早々この少年に会った。

 

投げ銭するから、ギター貸して欲しい!と言ってきたから、喜んで貸してあげた。

 

単純に金を稼ぐだけが路上LIVEじゃない。

あくまでもグルーヴや、人の喜ぶことをしてナンボだなー。とか思う。

 

コイツが弾き出した途端に、道行く女性が足を止めた。

もう、コイツが弾いて歌ってくれりゃいいのに、とか思うほどにな。。。

にしてもほんとコイツモテるな〜(笑)

 

言語は分からなかったけど、歌が上手だなー!っては思った。

 

彼が歌い終わって、じゃあオレも歌うでぇー!

って、瞬間に先程までの女性陣は消え去る。

 

わ。、分かりやすいなぁ〜(泣)

 

そして、警察もやってきた。

どうやら、ここでは偶数の時間〜奇数の時間までしか路上LIVEしちゃいかんらしい。

って、言われても全然知らん上に、なんか向こうの英語聞き取れないしで、やっとやっと理解した頃にはカードみたいな書かされとった。

幸い捕まったり、罰金とかはなかったけどいや〜な感じだ。

即座にストップして、座り込んだ。

 

ちょうど人も聴き込んでくれていたあたりだったので残念だったけど仕方ねぇ。

その時聴いてた女の子が話しかけてきた。

ドイツに留学して、そのままワーホリ中だと言う。

彼女のように、日本人で聴いて止まってくれる人は多かったが、

どうやらみんな、日本語が聞こえてきて

え!?ってなるみたい。
(そらチェコですもんね…)

 

今日の夜にはドイツに帰るというのでそこでさよならした。

 

ほいでいつものフレンドの路上LIVEも見た。

 

ほんまこいつ人からウケてるなぁ〜。とあぐらかいて、肘つきながら眺めてて思ったけど。

でも、オレも何回も『ステキな歌声ね』って言われたり、女の子から投げ銭もらってるから

あー、意外とオレも負けてなかったなー。とか思ってみたり。

 

なんというかなー、やっぱりワガママな性格だから、何をするにしても基本負けたくないし、誰かの特別になりたいんだなぁ〜とその時思った。

  

 

 

特別なんて言うけど、ウマいね!ステキな歌だったよ!とお嬢さんだろうが、おっさんだろうが、少年だろうが、

言われたらやはり嬉しいわけで、、つまりはそれが全てなんじゃないかと思う。

 

 

彼はその後眠いからってんで、6時になる前に帰ってしまった。

 

今日オレプラハおるの最後やねん。

と伝えると、お疲れ様と言わんばかりにねぎらいの言葉を述べてきた。

 

彼に、歌手になるのは夢か。と問うと

そりゃね。と一言だけ帰ってきた。

 

タバコをふかして、お客からもらったビールをほんの少しあおって、そのまま仰向けで寝転がりながら答える。

 

オレはコイツが歌手にはならないんじゃないかなー?とかなんとなく思ったし、

きっと彼は、彼の楽しいように生きていける気がすると思った。

 

彼はセルビア人。

 

気ままに歌を歌い、ギターを弾き、タバコを吸い、ほとんどいつも終わってからビールをあおる。

そんな彼は、彼の人生の中で大切なものをガッシリ掴んで知っているようだった。

 

最後には、ハグして別れた。

 

 

ありがとう。間違いなく彼のおかげで、路上LIVEや歌で大切な何かをつかめた気がした。

なんとも雲のようで、きままな生き方だなー。

 

 

 

次の瞬間死んだとしても、彼なら後悔はないかもしれない。

 

あるとすれば、もう少し歌いたかったなあー。とかビール飲みたかった。タバコ吸いたかった。とかそんなんだろう。

 

いい人生してるね全く。

 

 

 

 

 

 

最後の時間帯となる、6時からの時間。

またいろんな人たちと出会った。

 

陽気で気さくなおっさん。 

 

それから、日本人にも。

大学生だろうな〜。なんて思って聞くとだいたい当たってる。

 

 

いい大学生活だよ。

 

きっとその経験は濃く、そのあとに生きるはずだからね。

で、

あとさ。

昨日見た美少女が、またおったんよね。

てか、オレの路上LIVE見てたんよね!!!

 

でちゃんと今回は写真とっておいたよー!

心なしか、ワイの笑顔もココイチ嬉しそうな気もする。。。

髪はロングだし、スレンダーで美人だし、照れるような笑顔はまさしく女神やった。。。

聞いたらドイツ人だという。

 

ドイツに期待しか持てねぇ!!!!

 

彼女の笑顔は、ほんとステキやったなー。と個人的に1番のショットを収め、その日の路上LIVE終了した。

 

スペイン人向けツアーで日本人の響さんという方にお世話になってたが、

響さんとも、最後飲んで話をした。

 

ほんとくだらない話。

音楽の話。

 

響さんとも、ほんとに良い出会いやったなー。とか思って別れた。

 

響さんがもし日本に来たら、また飲みたいし、美味しいご飯とか作ってあげたいと思った。

 

ほんと優しい人たちと出会えて、良い時間だったよ。チェコ。

 

 

 

ただね、、、

もうケバブはしばらく食わんでええかな。。。

最後に肉だらけのケバブ食ったら、想像以上に胃もたれしたからね。

 

野菜もちゃんと喰わねーとダメだわ。

ふつうのケバブが1番ウマいとわかったね。

それでも肉うまかったけど!(笑)

 

結果お金もこんなにたくさん集まった。

 

明日換金して、ユーロにしてくる。

 

人に助けられて、なんぼだなー。

 

きっとこれまで人に助けられてることすら見落として生きてきたんだろうなぁ。

 

ずっと何十、何百、いや億や兆かも?

 

 

ヨーロッパで路上LIVEして、それが明らかに分かるようになったってだけで、きっとこれまでもずっと

 

だから当たり前ではないということを分からんと全て失っても気が付かないだろうなぁ。

 

 

当たり前が、当たり前じゃない。

って口で言うのはほんと簡単だけど。

その意味を実感出来ているなぁ。と思った。

 

 

とは言え、まだまだ路上LIVEの修行期間は残ってる。

感傷ばかりにも浸れない。

 

むしろ、また新たな出会いがあったらおもしろいしなー!

それから、今後とも生存やスリには気をつけていきたいところだね。

国も変わるわけだし。

 

さてさて。

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