[怖い話]事故物件2
初めての一人暮らしは神奈川県横浜市の
11階建てのマンションだった
辺鄙な場所にあるので家賃は安い
外国人に人気の物件らしく
建物内で日本人と会う方が珍しい
かなりいい穴場物件だが一つ気になる事があった
それはエレベーター内の匂いだ
刺激のあるピリッとした感じ
複雑に絡み合った嗅いだ事のない匂い
それを除けば安くて住み心地のいい普通のマンションだった
住みはじめてから2年の時が経ち
引っ越しをするタイミングが来た
管理会社の立ち会いも終わり
時間が余ったので担当者と世間話をした
そこで今まで知らなかった衝撃の事実を聞かされる
「君は今日で引っ越すから教えてあげる
君が住んでいた2年間で人が2人死んでるんだ、」
「え、、、2人も??」
「そう、こんな短い期間で2回も家賃が下がる部屋なんか初めてみたよ」
「1人は君も知ってるでしょ?
この真上の部屋の住人が飛び降り自殺した事件だよ」
「それは僕も知っています。警察から事情聴取受けたので、、、じゃあもう一つは?」
「今年の夏さ、男性が亡くなったんだよ、、
しかも真夏だったからすごい状態で見つかって、、」
「検死の結果、死後1ヶ月って事がわかったんだ
これもおかしいんだけどね、、、」
「何がおかしかったんですか?」
「普通ね真夏に亡くなって1ヶ月発見されないってありえないんだよ。」
「当然、腐敗して、ウジが湧き、異臭を放つ、
こんだけ住人のいるマンションでそれに気がつく人が居ないなんて到底考えられない。」
「じゃあなんで発見が遅れたんですか?」
「それがね、8階にはネパール人が2組住んでいたんだ
彼らは毎日のようにカレーを作っていたみたいで
8階に充満したカレーの匂いで1ヶ月も発見が遅れたらしいよ」
怖かった、、、
こんなに身近なところで人が亡くなっていたなんて、、
しかも1ヶ月も腐乱死体に気が付かず普通に生活していた事
考えるだけでもゾーッとした
最後に気になって聞いてみた
「8階のどの部屋ですか?」
担当者は答える
「さすがに部屋までは教えられないよ」と、、
「まあ、そんなことより!
今後引っ越すところでも近隣住民とは仲良くやるんだよ!」
彼はそう言って僕を部屋から出した。
駅までの道のり、ぼーっと外から8階の部屋を眺める
僕は気付いてしまった、、、
腐乱死体は1ヶ月の間僕の真上の部屋にあった事
担当者が言っていた
2年で2回も家賃が下がったという言葉、、、
2つの事故は同じ部屋、、、
霊とか呪いを信じているわけでは無いが、
こんな話を聞いた事がある、、
物件の事故は何故か、
同じ部屋で起こる、、と、、
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