家を広くするコツとは
「家を造るならなるべく広く造りたい」
日本の土地の事情を鑑みれば、そう考える方も少なくないと思います。
しかし、いくら土地が広くても、家は大きくなればなるほどコストも大きくなりますので、際限なく大きくは出来ません。
では、どうしたら家が広くなるでしょうか?
■家を広くするためにすること
1)家を狭くしているヤツをつきとめる
引っ越す前に見た広々としていた家、
しかし、住み始めてみると手狭に感じる・・・、
そんなご経験はありませんか?
そう、家を狭くしているヤツがいるのです。
それは、人間です。
人間自身が場所を取っているということではなく、
人が物を増やし、どんどん家を圧迫していくのです。
犯人は「あなた」です。
2)物を減らせば家は広くなる
と言うことで断捨離をしていけば、家は広くなっていきます。
通りづらかった通路は物が無くなればスムーズに行き来が出来ます。
布団を敷いたらいっぱいだった和室は物が無くなれば、ゴロゴロと転がることも出来ます。
しかし、簡単なようで、なかなか腰が上げられないことでもありますよね。
まずは、1部屋ずつ、または、1コーナーずつでも片付けることから始めてみてはいかがですか。
3)物の置場を考える
そうは言ってもある程度は物が必要です。
重要なのはどこに置くかです。
ひょいと物を置いてしまうと、場所を取ってしまうので、きちんと物の置場を考えてあげます。
家具などのレイアウトも初めから考えておくと無駄なく、かつ、使いやすく配置することが出来ます。
4)廊下を無くせば家は広くなる
これは新築時の設計になりますが、
家の面積には、リビングや寝室などの他に、廊下や階段なども含まれます。
ということは、
同じ面積の家でも廊下が長い家よりも、廊下が短い家の方が部屋は広く出来ます。
廊下などの空間が全く無駄だとは思いませんが、
余りに個室にこだわるばかりに廊下を長々と取らざるを得ない間取りを見かけると、ちょっともったいない気もします。
5)明るくする
物理的な広さではありませんが、
暗い部屋よりも明るい部屋の方が広く感じますので、
内装材を明るめの色にすると家が広くなったように感じます。
リフォームで壁紙を明るい色に貼り替えるだけでも印象がガラッと変わります。
特に天井の色を明るくするのがお勧めです。
■家を狭くしてしまっていること
1)収納たくさん
前述したように、廊下などの通路や収納などは居室ではありませんので、いくらたくさん造っても家が広いとは感じません。
廊下が多く収納が多い家と言うのは、個室が多い家に見られます。
また、シューズインクローゼット、ウォークインクローゼット、ファミリークローゼットなど、大きめの収納を多用している家も収納が家を圧迫しがちです。
物を納めるための家であれば、それでもいいのかもしれません。
2)歩き回れる
人間が歩く場所を通路と言いますが、動線の短さのみを追求してグルグルと回れるような設計やあっちからもこっちからも出入り出来るような設計が家を狭く感じさせることがあります。
一分一秒を争うスポーツやちょっとした効率アップで収益が変わる仕事なら、何を犠牲にしても必要なことなのかもしれませんが、日々の暮らしにおいて、本当に必要でしょうか?
効率と言うのは、
視点によって見え方が違うと思います。
3)結局は土地で決まる
色々と広くする工夫は出来るとは思いますが、
結局は土地の面積によって家の大きさは決まってしまいます。
もしも、土地から探すのであれば、利便性や価格との兼ね合いはあるとは思いますが、この基本をぜひお忘れないようにしてください。