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エアコン頼みでしか生きられないのか

梅雨明け以降、埼玉県の最高気温は毎日30度を軽く超えてきます。
晴れてくれるのはありがたいことですが、
この気温の中、作業するのは中々厳しいです。

このまま暑くなり続ければ、いづれは夏は作業中止せざるを得なくなるかもしれませんね。

屋外作業だけではなく、室内にいても、エアコン無しでは過ごせません。
くれぐれもエアコンを我慢せず、快適にお過ごしいただきたいところですが、そろそろ、エアコン+αも考えていかねばなりませんよね。


■家で出来る暑さ対策

1 基本中の基本~家の性能~

ハウスメーカーなどが声高に言っておりますので、皆さまのお耳にも入っていると思いますが、家の性能を上げれば、エアコンの効きが良くなります。

光熱費削減にもつながりますので、最も効果的な対策だと言えます。

プロに依頼するのが最も効果が高まりますが、
ホームセンター等で購入した部材を活用したDIYでも性能を上げることは可能です。

ただし、真っ当な工事を実施した場合、
概ね、掛けた費用分の効果が期待できると私は考えています。

2 他力も本願に活用~植物の力を借りる~

人間が何かすればするほど地球温暖化が悪化していく気さえしますので、これはもう、人間以外の力を借りるしかありませんよね。

地球規模で言えば、森林伐採が問題視されることもあり、木材を使用する木造建築が非難されることはありますが、木は再生させることが可能ですし、また、きちんと管理された山林は機能を維持しつつ、資源を供給することが可能です。

個人宅で言えば、地球規模と同様に自宅から植栽が消えています。
大きな樹木は日陰を作り、
グリーンカーテンが窓からの日射を遮り、
庭の草花が蒸散作用で気温上昇を抑えてくれる、

ことが無くなっていますので、暑さがさらに増幅されています。
家は外を閉じる造りになりつつありますので、庭などに目を向けない傾向が強まっていますが、このままでは、外には出られない暮らしになってしまうかもしれません。

3 知識を活用した行動~暑さの理屈を活かそう~

「暖かい空気は上の方に溜まりやすい」
ということはご存じでしょうか?

「冷たい空気は足元に溜まりやすい」の反対ですので、理解しやすいと思います。
これを活かせば、一階よりも二階の方が暑い空気が溜まりやすいということになります。
また、屋根に近いこともあって、上階の方が気温が高まりやすいです。

ですから、二階に寝る場合には、より熱帯夜を満喫することになってしまうのです。

寝る場所を変えるだけでも体感は変わるということです。

また、窓の開け方についても、水平方向だけを意識するのではなく、高さを意識、例えば、一階から二階へ空気が流れるように窓を開けるようにするのも有効です。

もちろん、窓の配置次第にはなってしまいますが、
吹き抜けのように1つの部屋で上下階が一体となっている空間の場合に、特に役立つ知識です。

4 見た目も大事~色と暑さの関係~

小学生の時に、虫眼鏡を使って太陽光を収束し、黒い紙を焦げさせた実験?授業?を経験したご記憶はありますか?

その時に色が濃い方が燃えやすい、熱が集まりやすい、と言ったことも習ったと思います。

「黒い服よりも白い服の方が光を反射する」の反対ですので、理解しやすいと思います。

これを住宅で考えると、屋根や外壁など太陽光を浴びる箇所の色によって、家が吸収する熱の量が変わってくるということになります。

最近はカラーサンプル帳などにも、日射の反射率なども記載されるようになり、色選びの際に熱を考える機会が増えています。

5 熱の貯蓄を止める~自家製熱帯夜製造装置~

金属は熱によって温度が変化しやすい性質があります。
石やタイル、コンクリートなどは暖まりにくいですが、熱を貯めこむ性質があります。

そのため、庭をコンクリートなどで覆うと、日中の日差しで熱を貯め、少し気温が下がる夜間に熱を放出します。

「自家製熱帯夜製造装置」の出来上がり、ということです。

一方で、土や植物は熱をあまり貯めずに、蒸散作用などでかえって気温を抑えてくれます。

都心のヒートアイランド現象を懸念している方は多いと思いますが、
気づかぬうちに、
自宅で小さなヒートアイランドを造っているかもしれません。

■最後までお読みいただきありがとうございます

まずは暑さの事を知りましょう!