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来客を気にした家づくりをしますか

家を造る際に、昔は応接室や来客が泊まる部屋、和室の続き間を造ることが良くありました。
しかも、
そうした来客のための空間は日当たりが良かったり、広かったり、とにかく環境が良いように造られていました。

現代では、
家を造る際に来客のことを気にして造っていますか?


■来客は気にしなくて良い?

1 家に誰か泊まることがありますか?

家族、友人、などが自宅に泊まることってありますか?

自宅から独立したお子さんやお孫さんなどがいれば、ご実家に年に1~2度くらい泊まることはあるかもしれませんが、昔に比べて、頻度は減っているのではないかと思います。

そのため、ゲストが泊まるための部屋を造るべきか、造らないべきか、
と言うお悩みを持つご家庭も増えているような印象です。

私の考えとしては、
泊まる空間・スペースがあれば泊まるでしょうし、泊まる空間・スペースが無ければ自ずと泊まらないで帰ると思います。

遠方から訪れたとしてもみんながみんなそのお宅に泊まりたいとは必ずしも考えていないと思います。
かえって、宿泊施設に泊まった方が気が楽と考えている方も増えていますので、わざわざ、ゲストのための空間を造るかどうかは良くご検討ください。

2 冠婚葬祭は自宅ではやらない

現代では
結婚式は結婚式場やホテル、
葬儀は葬儀場、
披露宴だって一周忌などの食事会もお店などで行うことがほとんどではないでしょうか?

冠婚葬祭を自宅で行っている割合の方が少ないと思いますので、今から家を新築する方はそうしたイベントを行うためのスペースを設けることは無いと思いますが、昔の家にはそうした使い方をしていた空間が余っていると思います。

使わないのはもったいないが、そのままでは使いづらいと思いますので、
そうした空間を家族が快適に暮らせるようにリフォームするのもお勧めです。

広い空間でしょうから、
LDKのような家族団欒の空間にしてみても良いですし、
日当たりの良い場所でしょうから、
寝室のようなくつろぎの個室に変えてみても良いと思います。

3 家に来客が来ないどころか、配達員さんさえも家の前までしか来ない

「置き配」が普及したことで、
通販を利用しても、人と合わずに荷物を受け取ることが出来るようになりました。

そうなると、いよいよ、
自宅の玄関ドアを開けるのはそこに暮らす家族だけ
と言う時代になってきつつありますよね。

ですから、
住宅設計の考え方は変えていかねばならないと感じ始めています。

玄関を開けた時の印象が大事
とこれまでは考えていましたが、家族しか見ないのであれば、そんなに気にすることも無くなっていますよね。

広々とした玄関も家族にとってはあまり必要ありませんので、面積のロスになってしまうかもしれません。

設計する側も時代に合わせて頭を柔軟にして、お施主様が求める暮らしに沿った住宅を設計していけるようにしたいものです。

■最後までお読みいただきありがとうございます