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家づくりで足を使いましたか?

スマホ一つで色んな事が調べられる時代になりましたが、
お子さんたちには
「ネットの情報を鵜呑みにしてはダメだよ」
と言っている大人たちは多いと思います。

しかし、あなたの家づくりで
「家づくりのことはネットで調べれば十分」
と思っていませんか?

矛盾していませんか?


■ネットの情報は活用のしかた次第

1、ネットの情報を全面信頼しているのですか?

時々、インターネット上に載っている真偽不明な情報たちを、
さも、貴重な、重要な情報のようにとらえてしまう方がいらっしゃいます。

どんなメディアでもそうですが、
全ての情報が正しく、全ての情報が誤りであるとは限りません。

ネットで得た情報を一級建築士である私に滔々と語ってくださる方がいらっしゃいます。
「この情報を知らないの?」と言わんばかりのドヤ顔で。

まるで、ご自分が専門家にでもなったかのように得意満面でお話しくださる内容が建築士なら知っていて当然の情報であるなら、まだ我慢して聞いてられますが、全くの誤情報だった時にどんな顔をして聞けばいいものでしょうか。

2、ネットの情報が正しいかどうかを調べられないのか?

なかなか簡単ではないのは、誤情報を意図せず公開している方だけではなく、意図的に誤情報を拡散している方々もいらっしゃるので、正解に辿りづらくなっているような気がします。

しかし、ネットが普及してしばらく経ちますので、
そろそろネット情報との付き合い方にも慣れてきたころではないでしょか?

3、ネットの情報と足で稼ぐ情報

「現場百篇(げんばひゃっぺん)」
警察の方が事件を解決するために、事件現場に100回行くこと
ですが、
建築現場にも、家づくりの大事な情報が散りばめられています。

とは言え、全ての建築現場を見て回るなど非現実的ですし、一軒の現場であっても、工事の初めから終わりまでの期間、隅々まで見て回るにはとてつもない時間と労力が掛かります。

ですから、ポイントを絞って見ていくのが現実的です。

そうしたポイント絞りにネット情報は活用出来ます。
ネットで調べた気になる点、興味がある点などを実物で確認してみることで情報の真偽が見えてくるでしょうし、家づくりへの理解が深まると思います。

4、ネットの情報の失敗談

リフォームを検討中、
ネットで見た画像のシステムキッチンを気に入り、
リフォーム会社に発注して設置して見たら、色が画像と違ったので交換を要求したが、業者からは、指定された色だから交換は出来ないと断られた。

このようなお話しは似たような事例として、時々耳に入ってきます。

失敗した要因は色々とありますが、
ネット上に掲載された画像は確かに実物を撮影したものであるのかもしれませんが、撮影したカメラの画質、その時の照明の当たり方、見ている方のモニターの性能、などによって色が変わってしまうのはあるあるですね。

失敗談ではありませんが、
ご自宅の塗装リフォームをご依頼いただいたお客様から、
外壁に塗る塗料の色のイメージをお客様のスマートホンで見せていただきながら打合せしたことがありました。

会社に戻って、塗装業者にも情報を共有したかったので、私のパソコンへメールで画像をお送りいただいたのですが、送られてきた画像を見てみたら、スマホで見た画像と色が異なっていました。

その為、お客様に送った画像が誤っていないかと確認しましたが、間違っていないとこと。
そこでピンと来たので、お客様にこのように尋ねました。

Q 「そのスマホの画面は【ブルーカット】になっていませんか?」
A 「あっ・・・、ブルーカット設定にしています」

そりゃ、色が違う訳ですね。

■人生で一番の高い買い物なのに手間を嫌う

ネットの情報がダメなのではありません。
ネットの情報をうまく使って、効率良く情報を集めつつ、その情報を煮詰めていきましょう!

足で全ての情報集めていた昔に比べて、遥かに手間は減っているはずです。
それなのに、更に手間を削りますか?

手間をこれ以上削りたいのであれば、信頼できる家づくりのパートナーを見つけると良いのではないかと思います。

■最後までお読みいただきありがとうございます