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工期短縮至上主義

「時は金なり」 と言う言葉があります。

スピードもサービスの一つだとは思いますが、
建築業界でもコスト削減、人件費削減、の風潮から、
一部では異常な工期短縮の傾向も見られます。

縮める努力はしたとしても、建築には省いてはいけない所が随所にありますので、そこは時間をかけたいものです。

スタートの時点で間に合わない工期

よく聞くのが、
「工期が少ないから人がたくさん必要だから誰か人を紹介してくれないか?」

のようなお話しです。
天候とか、事故とか、現場のイレギュラーとかで工期が足りなくなるなら理解できますが、始まる前から間に合わないようなスケジュールが組まれているという現場の話しを時々お聞きします。

結局、うまくいったのか、間に合わなかったのか、は分かりませんが、
工期には間に合ったとして、将来、何も問題が生じないと良いなと祈るばかりです。

スケジュールの話しは初めにしています

そもそも、私どもではお客様との打ち合わせの中で早い段階でスケジュールのお話しをさせていただいています。

今日の明日から現場には入れることはありませんし、場合によっては数ヵ月先までスケジュールが埋まっている時期もございますので、ご要望のスケジュールと合わない場合に、お待ちいただけるのかを確認し、
どうしてもスケジュールが合わない場合には、
キャンセルしていただくこともあり得ますので、双方が早めに状況を確認しておくのが建設的だと考えています。

売り上げのために無理にでも受注したい気持ちは重々理解出来ますが、多少の努力で何とかなること、ならない事は冷静に判断出来るようありたいと思います。

工事をするには住人も体力が必要

工事期間中はお住まいの方々はいつもの生活とは異なる不便さを感じたり、工事のための様々な準備をしたり、などと心身に多少なりとも負担が生じます。

少しでもそのご負担を減らそうとの努力はしておりますが、全く無くすことは出来ません。

リフォーム工事でも仮住まいなどでお引越しいただくと、かなり軽減されるかもしれませんが、全てのご家庭でその選択肢が取れるものでは無いと思います。

なるべくスケジュールに余裕を持って計画し、かつ、なるべくお体も健やかな時に実施するのをお勧め致します。

大まかなスケジュールを考えておく

家のことは急に思い立って実施するのはあまりお勧めではありません。

何年後に外壁を塗装して、
何年後に水まわりを直して、
何年後に家を建て替えて、
など、いづれ来るその時をぼんやりとでも想像しておくと慌てることなく準備をすることが出来るのではないかと思います。

それまでに家族や生活に変化があれば、その都度、修正しながら予定を立てておけば安心です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。