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快適?な家
すでに40度近くまで気温が上昇していますが、これは来年も再来年もずっと続くのでしょうね。
異常気象ではなく、通常気象として受け止めて、しっかり対策しなければ、毎年、熱中症などで体調を崩す方が後を絶たないことになります。
家もしっかりと対策をしたいところですが、
効率ばかりを追い求めていても良いのでしょうか?
■家づくりでは自然は敵扱い
1 窓は要らない
高性能を謳う家は、どうしても窓を小さく、少なく、そして、開けづらくせざるを得ません。
そもそも、採光などの規定さえなければ、窓を極力無くそうという勢いを感じますので、外部とは完全にシャットアウトするのを理想としているように見えます。
家と言うよりも「洞窟」と言う感じがします。
2 緑は要らない
最近の住宅を見ると、家の周りに緑が全くありません。
あるとしても人工芝です。
おそらく、手入れや落ち葉の片付け、雑草取りなどが面倒なのでしょうが、これでは季節感は一切ありませんよね。
せっかく戸建て住宅(庭がある家)に住んでいるのにもったいない気がしますし、コンクリートなどは熱を貯め込むでの、猛暑を悪化させますし、
庭の無い集合住宅に住んだ方が良かったのでは?
と勝手に考えてしまいます。
■手が掛からないがキーワード
1 家事負担軽減が求められている
住宅設備機器の最新商品は「家事負担」がいかに軽減されるかを競い合うかのように取り入れています。
それだけニーズが多いのでしょう。
人間は忙しくなりすぎて、自分の家のことも段々と億劫に感じるようになってきたのかもしれません。
ですから、色んな物が機械化、自動化されています。
便利になる一方で、維持管理などのランニングコストは増加し続けています。
2 自然素材のデメリットが引っ掛かる
自然素材が健康に良いという認識の方は多いと思いますが、
デメリットの部分を良く調べずに採用してしまっている方も多いと思います。
何でもそうですが、販売する際には、メリットを積極的にアピールしていきますので、それにすぐに食いついてしまうと、失敗も出てしまいます。
例えば、本物の木だけを使っている無垢材では、
調湿作用や断熱性などがある一方で、
傷やヘコミが付きやすかったり、変形しやすかったり、お手入れが必要だったり、などのデメリットもあります。
また、施工には高い技術が必要となり、下手な施工によってかえって品質が低い設えとなってしまっている事例も多く見られます。
物を選んで使うには、施工する人も選ぶ必要があると思います。
■快適とはなんぞや
性能が高く、手が掛からない家が理想だとすると、
最新の高級賃貸集合住宅にでも住んで、更新の度に引っ越していくのが理想かもしれません。
それならば、自宅の手入れなどはせずに、常に新しくて、その時の最新設備、性能を堪能した暮らしをおくれます。
もっと、突き詰めれば、ホテル暮らしをすれば、家事さえも手放せますよね。
それが求める快適な暮らしであればですが・・・。