「リフォーム用商品」って何?
住宅リフォーム用の商品が最近では増えてきています。
「リフォーム用商品」とは何なのかお話ししたいと思います。
■リフォーム用商品とは
1、読んで字の如く「リフォーム」で使用する商品
リフォーム用の住宅関連商品は新築住宅には使用できない者が殆どです。
あえて使おうと思えば、使えるかもしれませんが、そもそものコンセプトがリフォームで使いやすいように設計されていますので、新築で使うメリットがあまり無い商品です。
2、リフォーム用商品の特徴
色んなタイプのリフォーム用商品がございますが、
共通しているのは 「省施工」 であることです。
工事する範囲を削減し、工期を短縮し、工事費用を抑える
ために開発されたものがリフォーム用商品です。
3、どんなリフォーム用商品があるか
リフォーム用の商品として有名なのは
リフォーム用玄関ドア
リフォーム用サッシ
リフォーム用キッチン
リフォーム用トイレ
リフォーム用フローリング
などです。
共通している特徴としては、既存を全て壊さずに新規商品を取付できる
ということです。
その為、解体費用や処分費用が抑えられます。
4、最近はほとんどのリフォームで使用されている
最近のリフォームの現場では、こうしたリフォーム用商品がたくさん使用されています。
それは、コスト削減+施工が簡単、であるからです。
日本の景気が低迷し続けている中で、住宅に投じるコストはますます削減傾向が強まっており、コスト削減は必須の事項となっています。
また、深刻な技術者不足により、現場で作業する人材の技術力の低下が著しく、簡単で時間が掛からない商品へのニーズが高まっています。
5、デメリットは無いのか?
安くて、簡単で、早く、出来るのであれば、使った方が良いと思いますよね。
では、デメリットは無いのか?
もちろん、あります!
リフォーム用商品は先程ご説明した通り、
既存が一部は必ず残したまま施工することになりますので、新規の部材は既存の上から取り付けることとなり、全交換するよりも固定強度などは確実に下がります。
つまり、全交換よりは耐用年数が短くなり、故障の頻度が多くなる可能性が高いです。
6、こんな使い方はやばい
デメリットはあるものの、リフォーム用商品が使いやすいことは間違いありません。
私ども数多くご提案して参りました。
しかし、あくまでも、既存の状況をしっかりと把握し、
施工することが可能だと判断した上でのご提案及び施工です。
やばいのは、
既存の状況が分かっておらず、何でもかんでもリフォーム用商品を付けてしまっている現場です。
下地の劣化などでちゃんと固定できていなかったり、そもそも適さない状況で施工していたり、建築のことを良く分かっていない方が現地調査及び施工していると思われる場面を度々お見掛けします。
リフォーム用商品は、全リフォーム現場で使える訳ではありません!
7、長く使いたいなら全交換
リフォームするより建替えた方が全てにおいて勝るように、
リフォーム用商品を使うよりは、全交換した方が良いのは間違いがありません。
後は、コストや工期とのバランスを考えながら、施工店とご相談して、採用していくのがお勧めです。