怒れる隣人
集合住宅と戸建住宅、
一番の特徴は隣家との距離、距離感ではないでしょうか?
■物理的な距離は近い
1 大きな一つの建物に共存している
集合住宅は、
例え、どれほど壁や床が分厚かろうとも、その先には隣家があります。
隣家というよりも、隣部屋と表現したほうが分かりやすいかもしれません。
上下左右斜め合わせて最大で8部屋が隣接します。
2 音が最大のポイント
これだけの数に囲まれていれば、生活スタイル、時間の違いなどから来る音の問題が出るのも無理はありません。
建築の性能は上がっても、
互いの配慮がないと住みづらくなってしまう可能性があります。
自分の部屋から発生する音、
隣家から伝わってくる音、
どちらが先でも後でも、揉め事に発展している例は五万とあります。
ですから、リフォームの際にも、音への配慮が必須です。
3 隣家は分厚い壁
音への配慮が必要な反面、外部と接している面積が少ないのが集合住宅の特徴です。
そのため、断熱性はとにかく高いです。
要は、隣の部屋が分厚い壁のようなものだと考えれば、
戸建て住宅でハウスメーカーの高性能住宅だって目ではありません。
■人間関係の距離感は遠い
1 近所付き合いはほとんどない
部屋が隣接して物理的に近い一方、
ご近所付き合いはほとんどないのが集合住宅です。
最近では、戸建て住宅の町内会や近所付き合いを敬遠して、マンションを選ぶ方も増えていると聞きます。
1棟に何百人も暮らしているにも関わらず、
住人と全く交流せずに暮らせるのは今の時代にはメリットになりますね。
2 助け合いなどは他所でやってください
近所付き合いが全くなければ、
いざという時の助け合いなどは期待しない方が良さそうです。
そもそも隣に誰が暮らしているのかすら分からないような関係なのに、
大変な時だけ頼ったり、頼られたり、しても困りますよね。
そうした関係性を築きたいなら、マンション内で日頃から積極的に交流するか、他所で交流していくか、自然には関係が深まることはないと思います。
ちなみに、
私の暮らす地域は、マンションなどの大きな集合住宅は無く、
全域がほぼ戸建て住宅です。
町内会もあれば、地域のイベントがあったり、家が何らか農業に携わっていたら合同の草刈りなどもありますので、自然と顔と名前が一致し、関係も自然とそれなりには深まります。
それが絶対に良いことだ! とは思いません。
向き不向きは絶対にありますし、同じ地域に暮らしている方々の中には一切交流していないご家庭もあると思います。
3 田舎でも人が優しく温かい訳ではない
そうは言っても、今と昔は時代も社会も異なります。
田舎だから人の交流が盛んで、
田舎だから人が優しくて、
田舎だから新しい人を受け入れてくれて、
なんてことはないと思います。
むしろ、田舎に移住して、人間関係のトラブルに巻き込まれたという事例の方がネット界隈であちこちで見られます。
また、ご近所トラブルにしたって、集合住宅のように隣り合っていなくとも、戸建て住宅が立ち並ぶ住宅地でもたくさん見られますし、隣近所に誰が住んでいるかが分からないということも増えています。
こうして考えると、距離感については、あまり差が無くなっているのかもしれませんね。
4 権利ばかり主張しているとトラブルが多発する
集合住宅でも戸建て住宅でも、
昔ながらの人間関係が薄れていく現代では、
自分の権利だけを声高に主張し、
相手の事を鑑みないことで起こるトラブルが多発しています。
自分だけを大事にしたいのであれば、
TV番組で放送されているような山奥にポツンと立つ一軒家にでも暮らせば、他人に煩わされることもなく、きっとトラブルにもなりませんので、移住してみる物も良いのではないでしょうか。
■最後までお読みいただきありがとうございます
隣人と仲良く出来なくても、うまく、お付き合いしていきましょう!