見出し画像

騙されないためのセルフチェックポイント<外部編>

訪問販売による詐欺まがいのリフォーム工事でトラブルに巻き込まれている方が後を絶ちません。
オレオレ詐欺のような「特殊詐欺」に近く、手口も日々進化していますので、自分は引っ掛からないという方も含めて、改めてご注意いただきたいと思います。

今回は、見知らぬ方に指摘されたことで不安を煽られないように、
自分で自分の家をチェックするポイントをご紹介します。


■目で見えることだけ見ればいい

1 外壁の劣化ポイント① 塗装

外壁の塗装の劣化状況は非常に分かりやすいので、
目視すれば一般の方でも自宅の状況が分かると思います。

主に色褪せ、変色などです。

見た目にプラスして、外壁に触れてみて、手が白くなった 
場合には、塗装は劣化しています。

2 外壁の劣化ポイント② 継ぎ目

シーリング、コーキングなどと呼ばれる外壁の継ぎ目の部分についても、劣化状況はとても分かりやすいです。

主に、ひび割れ、はがれです。
シーリングの奥にある金属(ジョイナー)が見えてしまっていたら相当に劣化が進行しているということです。

特に、シーリングが水平方向にある場合(外壁が縦長に張られている場合)には、継ぎ目からの雨水の浸入リスクが高いので早期の対応がお勧めです。

3 雨樋の劣化ポイント

雨天時に竪樋からきちんと雨水が流れているか を見れば、状況が分かります。
流れていなければ、詰まっているか、軒樋の勾配がおかしくなっているか、破損しているか、のどれかです。

冬の雪の重みなどで雨樋が曲がってしまったり、金具が外れてしまうことも多々ありますし、強風で接続部分が外れてしまうこともあります。

また、土ぼこりや落ち葉で雨樋が詰まってしまうことも良くあります。

それらは、全て雨樋がきちんと流れているかで確認できます。

4 屋根の劣化ポイント① 瓦

瓦屋根は、近年の平瓦ではあまり漆喰などを使ったり、熨斗(のし)を高く積んだりしませんので、漆喰が剥がれたり、瓦がズレたり、することが少ないですが、昔ながらの波瓦は異変があれば、地上からでも目視で確認できます。
住宅密集地などでは、距離を取っても見えない可能性がありますが、その場合には、そもそも、足場等の設置無しでは事前に以上に気が付くことは出来ません。

4 屋根の劣化ポイント② コロニアル

化粧スレートとも言われる薄くて軽い屋根材のことですが、
これらは、10年以上経過すると色褪せやコケのような付着物が目立つことがあります。

これも目視で確認できます。

また、目視出来ない場合でも、少なくとも、15年も経過すれば、すでにメンテナンス時期は過ぎていると考えて良いと思います。

■誰が見ても分かります

上記の内容は、目視が可能な方であれば、どなたでも確認できます。
指摘されても良く分からないような微妙なものではありません。

プロであっても、視力は人それぞれですので、良く見えている訳ではありません。

ただ、プロではなくても、このくらいの年数が経過していればここが悪くって来ただろうとの予測は経ちますので、そうしたところを指摘してくる人間が出てくると予想されます。

自分の目だけではどうしても不安であれば、ご家族、ご友人などにも見てもらえば、異常があるかどうかはっきりすると思います。

それでも不安なら、かかりつけの工務店に相談してみてください。

くれぐれも、突然やってきた業者風の人間に頼まないよう、ご注意ください。

■最後までお読みいただきありがとうございます