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木の家の注文住宅って一体何なの?

注文住宅の不思議~「木の家」ってこれのことではないの?~

私が「木の家」と聞いてイメージするのは、山小屋のような全面無垢材で設えた住宅でしたが、人によってイメージが異なるということに最近気が付きました。

山小屋は住宅と言うよりも宿泊施設と言う感じもしますので、
百歩譲って、
木造在来工法(柱と梁で支える日本の伝統的な工法)の中で柱を見せる昔ながらの工法(真壁工法)の住宅で無垢材を多用している住宅、弊社で言えば、「郷の家シリーズ」なども木の家と言うイメージには何とか会うかなと思っていました。

しかし、木を使っているからと言って、
木造在来工法全般を木の家と言われても全くピンと来ませんでした。

ましてや、輸入された2x4工法をも木の家と言われた際には、反応することが出来ないほど衝撃を受けました。

つまりは、木を使っていれば、木の家なのか!! と。

注文住宅の不思議~木の家のイメージが異なることを知ろう~

近年は公共施設や高層建築でも木の使用が推奨されておりますので、これからは木材をもっと身近に感じられる機会も増えるのではと期待しておりますが、サイズの大きな木材にはどうしても集成材などが使われます。

集成材も立派な「木」です。

構造躯体だけではなく、造作材などとしても多用されておりますので、すでに私どもの身近な存在になっておりますが、「木の家」のイメージとして無垢材を想像していた場合には、イメージと異なってしまいます。

また、ベニヤ(合板)だって木から造られていますので立派な「木」と言えます。

ですから、「木の家」のイメージが人それぞれ異なる可能性について、改めて考え、イメージををしっかりと共有しておいた方が良いと感じております。

注文住宅の不思議~進化し過ぎたプリント技術~

最近のクッションフロアや金属製玄関ドアなどのデザインは、一見すると木製に見えてしまうほど、プリント技術が進歩しています。

見た目だけで判断すると、「木の家」の範囲が大きく広がってしまいまそうです。

木の家は人それぞれ

木の家と言う定義など、法律などでは定められておりませんので、好きにイメージして良いと思います。

しかし、実際にご自宅を新築やリフォームをする際には、そのイメージを相手に伝えることは大切です。

以前の私のように、木の家と言うと無垢材をふんだんに使用した空間を創造するのと、木造であれば良いのとでは、仕上がりも費用も全く異なってしまい、ミスマッチが生じてしまいます。

無から有を生み出すものづくりの楽しさの中には、
こうした、ちょっとした差が結果的に大きな差になってしまう怖さもありますので、じっくりとお話しをして家を造って参りましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。