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撮りっぷ ~大牟田~

8月のこの暑い中、大牟田へ行ってきた。そのことを記事にするにあたり、noteを始める前にブログに掲載していた記事を少し手を加えてnoteで公開しようと思う。
以下は今年の冬の出来事である。

未知の場所

「大牟田がいい」とnahokoさんから提案されたのは、まだ寒い1月の終わり。
実際に大牟田に向かったのは、それから1ヵ月後の、2月も終わろうとしている暖かい日だった。
大牟田というと、僕にはまったく情報がない。改めて考えてみると、一番近い福岡県だ。しかし一度も訪れたことがない。
旅の前にネットで仕入れた情報で興味をひいたのは、古い商店街と味のある食堂がいくつかあるということ。実はこの食堂が一番の楽しみかもしれない。
そうしているうちにnahokoさんから大牟田情報が届いた。やはりレトロ好きの彼女からは、僕が調べたのと同じ食堂2軒の情報がきた。しかし、事前の調べでその食堂のうちのひとつはすでに閉店していることが分かり、もう1軒の食堂でランチを食べることを楽しみに当日を迎えた。

ファーストコンタクト

大牟田に到着して歩きだし、20分もしないうちに出てきた言葉は「大牟田甘く見ていた…」だった。
昭和の商店街が多少あるとは思っていたが、かなりの広範囲に及んでいた。数時間歩き回って、やっと全貌が見えた感じだった。昭和の商店街、裏路地には空き家、空き店舗が多く、それは大牟田という市や行政にとっては頭が痛い現状だと思う。しかしその一方で申し訳ないとは思いながらも、あの巨大テーマパークに行くよりも(行ったことはないが)何倍もウキウキしながら歩いた。カメラを持っての散策は、それぞれ思い思いの場所を撮りながら、時には会話もまったくなく、それぞれでファインダーを覗いている。

 あるガード下に差し掛かった。「ん?この先はもしや、あの食堂?」とおもい、ガード下をくぐって向こう側に回ってみると、そこには行ってみたかった食堂「ガード下食堂」があった。ただ、ここは事前にもう閉店していると分かっていた食堂。しかしその姿を見れただけでテンションが上がっている二人。この時点で12時くらい。もうひとつの食堂「大牟田食堂」を目指した。

ランチ難民

さて、あの踏切の先に見えるのが大牟田食堂だ…ん?もしや…。閉まっている。中を覗き込むと、店を閉めてから数年経つ感じだ。ガード下食堂も大牟田食堂もネットのグルメサイトを見る限りでは閉店していることは全くわからない。ガード下食堂は人づてに聞いて分かっていたが。

さて、急にランチ難民になってしまった。これまで歩いてきた中で食べ物屋といったら、大手チェーンのファストフード店が国道沿いの離れた場所にあった。あとは焼肉屋。そのほか、この広い商店街には全く食べ物屋を見つけることはできなかった。夜になると開くであろう、お酒を出す店はたくさんあるのだが。スマホで調べたちょっと離れた場所にある食べ物屋をとりあえず目指して歩いていく途中で、この商店街の中に1軒、ランチをやっている店を発見した。表のメニューは、しょうが焼き定食やスパゲティなど。ちょっと古い喫茶店の感じだ。迷うことなく店内へ滑り込む。ナポリタンと洋風のチキンカツ定食。カレーにも傾いたが、ここはカツでがっつりと。

全体像

かなりうろついたが、まだ回れていないところが多い。大牟田は西鉄の端の駅。しかし今回はその駅周辺までは散策できていない。
夜もかなり面白そうな街だ。また近いうちに訪れよう。