世界は色であふれている①

「あの人って〇色のイメージだよな~」


たぬきちです。


イメージカラーという言葉をご存じでしょうか。

人の性格や人柄、企業のシンボル、物の特徴などを表現する色です。
イメージカラーを設定することで、個性が際立ち、より人に覚えてもらいやすくなるというメリットがあります。

例えば、「ユニクロ」といえば赤いロゴがパッと浮かんだり、「LINE」といえば緑のアイコンがすぐイメージできたりすると思います。

また、長年続く「○○レンジャー」といった、いわゆる戦隊モノでも、5人の戦士がそれぞれ違う色のスーツを着用しています。(だいたいレッドがリーダー、ピンクが女性、とかが多い。)

アイドルなんかでも、メンバーカラーといって、それぞれのメンバーが担当する色が決められていて、ライブではペンライトの色を推しのメンバーカラーに光らせたりしますよね。

変な話ですが、私、友達のイメージカラーを勝手に考えるのが好きなんです。
「○○君はこういう性格だから、赤のイメージだなー」
とか、
「○○さんのダンスはこういう感じだから、青のイメージかなー」
とか…。

そんな話を友達にしてみると、「あーわかる!」「いや!○○君は黄色でしょ!」とか、意外と盛り上がったりするんですよね。

今日は、なぜか変に私の興味をそそる、そんな「色」についての色々な話をしたいなと思います。


1 色にハマったきっかけ


そもそもなぜ自分がこんなに色について考えるのが好きなんだろう?

ふと考えました。

思い起こしてみると、おそらくあそこからかな…?と思い当たる一つのきっかけが浮かびました。時は小学生時代にさかのぼります。

「ポケットモンスター」というゲームをご存じでしょうか。

…なんて聞くのもおこがましいくらい、今では世界的に有名なゲームとなっている通称「ポケモン」。既に何シリーズものゲームが開発され、ピカチュウ先輩筆頭に生み出されたキャラクターは何百種類にも達しています。

そんなポケモンですが、原点が開発されたのは1996年。ゲームボーイ用のソフト「ポケットモンスター赤・緑」でした。

初代ポケモンは、リザードンがパッケージの「赤」(レッドバージョン)と、フシギバナがパッケージの「緑」(グリーンバージョン)の2種類同時発売で、それぞれのバージョンで出てくるポケモンが微妙に違ったり、主人公とライバルの名前がそれぞれ「レッド」「グリーン」になっていたり、バージョンの違いによる遊びが色々と加えられていました。

私は当時「赤」を買ってもらい、宿題そっちのけで熱中していたんですが、ある日ふと疑問に思いました。



なんで「赤」と「青」じゃないんだろう?


当時私は、子供ながらに「赤」の反対は「青」だという固定概念を抱いていました。

信号機。
温度計。
旗揚げゲーム。
床屋さんのぐるぐる。
対になった赤青えんぴつ。

身の周りのものは何かと赤・青が対で構成されているものが多かったからです。

それなのになぜ、ポケモンの「レッド」のライバルは「ブルー」ではなく「グリーン」なのか?

しかし、よくよく考えてみると、必ずしも赤と青で対になっているわけではないことに気づき始めます。

運動会は赤(紅)組と白組。
トランプは赤(ハート・ダイヤ)と黒(スペード・クローバー)。
カップ麺は赤(いきつね)と緑(のたぬき)。
それに信号機も、みんな赤と青って言うけど、よくみたら緑じゃね?


いったい、レッドの真のライバルは何色なんだ…?


そんな疑問にとらわれた小学生のたぬきちは、数年考え抜いた結果、一つの結論を導き出します。

以下、当時の考察です。(小学生の考察なんで穴だらけですがご容赦ください。)


・まず、基本となる色は、「赤・青・黄」の3色とする。
(なぜこの3色が基本なのか、明確な理由はありません。車用の信号機がこの3色だからなのか、戦隊モノに必ず採用される3色だからなのか…なんとなくです。)

・3色の場合、対の関係になりえないので、「赤」のライバルは「青」でも「黄」でもない

・そこで、「赤」以外の2色を混ぜた結果生まれる色(青と黄色の間の色)を、「赤」のライバルの色とする。すなわち、

「赤」のライバル=「青」+「黄」=「緑」

→よって、「赤」のライバルは「緑」である。

・同様に、
「青」のライバル=「黄」+「赤」=「橙」(オレンジ)
「黄」のライバル=「赤」+「青」=「紫」

ということになる。

・以上、「赤・青・黄」の基本カラー3色に加え、それぞれの混色の「緑・橙・紫」のライバルカラー3色を加えた6色を「スタメンカラー」と(勝手に)呼ぶことにする。


以上が、当時導き出した結論です。

この原理に気づいた時、自分は天才だと思いました。(笑)

「赤の反対は青っしょ!」とかほざいているその辺の鼻垂小僧どもとは訳が違う。そんな鼻垂小僧どもの無根拠な虚像を私は論理的に一掃できる…。誰も気づかない世界の真理に私は気づいてしまったのだ!
という謎の優越感に浸っていました。

そして、結果、レッドのライバルはグリーンで合っていた!
さすが任天堂さん、その辺の真理にも気づいた上で設定していたのね。
(後で調べたら、初代ポケモンが赤と緑なのは「スーパーマリオブラザーズ」のマリオとルイージのイメージカラーを参考にしたらしいです。(笑))


十数年後、少年たぬきちは興味本位で色彩検定の勉強を始めることになるのですが、論理はともかく↑の結論はあながち間違っていなかったことが分かりました。
(ライバル関係にある色のことを、専門用語で「補色」といいます。「色相環」という概念があるので、気になる方は調べてみてください。)

この結論を導き出してからというもの、今でもこの「赤・青・黄・緑・橙・紫」の6色は私にとって特別な存在で、人のイメージカラーを考える時も基本はこの6色の中から選ぼうとします。

6人以上のジャニーズのグループで、この6色が漏れなくメンバーカラーに割り当てられていると、なんとなく「ああ、分かってらっしゃる!」と思ってしまいます。(笑)
(具体的なグループを言えば、ジャニーズWESTやSnow Manはこれらの6色がメンバーカラーに全て使われています。)


そんなこんなで、私の色にまみれた人生はゲームボーイを手にした鼻垂れ小学生の頃から始まっていたのでした。


今日はここまで!
また気が向いたら色にまつわる色々な話を書こうと思います。


ここまで読んでいただきありがとうございました(^^♪






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?