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黒単リアニメイト調整備忘録 Vol.6

黒単リアニメイトは素晴らしいぞっ!

2024年8月18日に開催された第81回中津レガシーに参加してきました。
《悲嘆》が使える最後の中津レガシーです。……たぶん。
MH2が発売されて以降、常にデッキに入っていた《悲嘆》を失うのはリアニメイト使いとして大きな節目と言って過言では無いでしょう。

参加者は19名。
大分なんていう辺鄙な片田舎でよくもこれだけレガシープレイヤーが集まるものです。
最近は大分市内でもレガシー大会が復活し、その影響もあるのか大盛況。
スイス5回戦、ベスト8によるSEでした。



・デッキリスト

・主な変更点

①《ヴェールのリリアナ》の採用

愛用しているのはこのVer。このイラストがお美しい。

リリアナ様信者の一員たる自分にとっては言わずもがな愛すべきカードの一枚。しかし、最近はカードパワーのインフレに伴いレガシー環境ではすっかり姿を消しております。
それなのにメインにがっつり4枚採用。
これは決して信仰心が理由ではなく、憎きアイツ――《超能力蛙》の存在があるからです。

何故こいつは修正じゃなくカウンターが乗るんですかね

MH3産の蛙は、
1.跳べる!
2.デカくなる!
3.アドも稼ぐ!

と開発に極度のカエルスキーがいるのでは、と疑えるほどの性能を有します。誇張表現なしにコイツだけでゲームに勝ち得るスペックです。
これまで採用していた《集団的蛮行》では対処できず、対処できなければ蛙だけで負ける可能性が十分にある。
かといって単なる除去スペルに枠を割くとリアニデッキとして弱体化する。

そこでかつて【ポックスリアニ】で使用していた《ヴェールのリリアナ》の復活となりました。
――まぁ、今回リリアナ様の布告除去で蛙を処したゲームは無かったんですけど。

②《頑強》の採用と採用生物の見直し

モダンのリアニで使われているイメージの一枚。

これまで9本目以降の釣り竿は《Dance of the Dead》を優先してきました。
《偉大なる統一者、アトラクサ》で10枚捲った時のヒット率を上げる為にエンチャントを増やしたいという理由と、時には《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》と共に採用して無限トークンを戦略に組み込むこともあったからです。

しかし、この無限トークンプランも《老練の学匠、タミヨウ》の登場により瓦解しました。トークンが何億体並ぼうと1/1。タミヨウの能力があってはダメージを通せません。
また『タップ状態で戦場に出る』というのも時に困りもの。
例え1T目に釣り上げたとしても、2T目にはマナを支払えずアンタップ出来ない。つまり攻撃も防御も出来ないんです。

《頑強》では非伝説の生物しか釣り上げられない、自分の墓地からしか釣り上げられないというデメリットこそありますが、昨今の生物は非伝説でも強力なものがわんさかいますのであまり気になりませんでした。
併せて《墓所のタイタン》や《残虐な執政官》も増量しました。

結果的には『古き良き黒単リアニメイト』に先祖返りしたような形と言えるでしょう。

・戦績

  • 1R:バントナドゥ:○○
    《ヴェールのリリアナ》で締め上げながら緩くリアニメイトを狙うという戦術が綺麗に決まり勝ち。2G目はお相手のマナスクに付け込んだ形に。

  • 2R:UBテンポ:○○
    1G目はハンデスこそ無いものの《暗黒の儀式》、《納墓》×2、《再活性》、《動く死体》、《沼》×2という強々ハンド。連打して相手のカウンターが足りずに勝ち。
    2G目はリアニプランを置物で潰されるも、《暗黒の儀式》三連打からの《墓所のタイタン》素出しプランで蹂躙。Willを持っていたのにタミヨウを場に出してしまった為にピッチコストが支払えなかったというお相手のミスにも助けられた感じ。

  • 3R:グリクシスデルバー:×○○
    ハンデスやヴェリアナ様でお茶を濁すも攻め手に欠け、その間に濁浪とチャネラーに殴り切られて負けスタート。
    2G目は順当にリアニを通して勝ち、3G目はハンデス連打から《Lake of the Dead》と《暗黒の儀式》を絡めた《残虐な執政官》素出しで勝利。

  • 4R:UBターボリアニ:×○○
    IDすればSE確実と思っていたら下当たりでID出来ず。
    1G目、2G目は先手ゲー。お相手の先手1T目ドブンと、此方の先手1T目のマナ加速からの《ダウスィーの虚空歩き》ビート。
    勝負を決める3G目。こちらは後手。
    1T目の動きを咎める手段はサイドにも無いので只管お祈り。
    何と運の良いことにお相手は土地を置くだけで動き無し。こちらも緩いキープだった為、1T目の動きは無し。
    先手2T目、《水蓮の花びら》込みで3マナ《アヴァシンの創造》を唱えられるも、それに対応し《暗黒の儀式》→《敵対工作員》が突き刺さる。
    相手の《納墓》を拝借し、返しのターンに《納墓》→《再活性》で勝利へ。
    ラッキーに恵まれただけとは言え、間違いなくこの日で一番脳知る出た瞬間だった。

  • 5R:ID

スイスラウンド5回戦で4勝0敗1分。
無事に予選ラウンドを1位通過し、SEを全て先手番で始めることが出来ます。

  • SE1:エルドラージ:○×○
    1G目は先手の利を活かしてリアニプランを通して勝ち。
    2G目は相手のハンドを空にしたまでは良かったのですが、《沼》1枚引ければ《残虐な執政官》の素出しに繋がるのに土地が詰まり殴り敗け。
    3G目は《コジレックの命令》でリアニプランを止められるものの《アヴァシンの創造》から《残虐な執政官》へ繋がり勝ち。
    英雄譚は普通に割られる可能性もあったので、引きとの噛み合いではありました。

  • SE2:スタイフルノート:××
    対戦相手こそ違いますが以前もスタイフルノートには敗けています。
    ピーピングハンデスは打てないものの《トーラックへの賛歌》に打消しを使わせた後、《暗黒の儀式》連打から《墓所のタイタン》素出し。
    しかし早々に農場送りになった後、《激しい叱責》から《ファイレクシアン・ドレッドノート》が2体並び殴り敗け。
    2G目は《悲嘆》か《思考囲い》が無かったばかりに1T目のブッパを《外科的摘出》で制されてスタート。《トーラックへの賛歌》でハンドの《ファイレクシアン・ドレッドノート》を落とし、盤面に出てきた奴も《シェオルドレッドの勅令》でしっかり対処するも、ポンっと出てきた3体目が対処できずに蹂躙されました。

準決勝敗退でベスト4!

・感想

8月末の禁止改訂で恐らく《悲嘆》は投獄されるでしょう。
しかし、もっとヤバい《超能力蛙》などの新たな力を得て、UB系がそれで大人しくなるのかと言うと怪しいような気もしないでもないというか……。

リアニメイト使いとして《悲嘆》の投獄は残念なものの、《暴露》は未だにありますし、寧ろ『使われて困る』ことも多々あったので《悲嘆》を失うことが黒単リアニメイトにとって弱体化なのか否かは不明です。
いずれにせよ《超能力蛙》が環境にいる限り、『除去』という観点からは逃れられそうにありません。