変わらない現実、迎えた春、それでも
初投稿からどれくらい経ったのか。
気付いたら春を迎えてしまった。
職を失って早2カ月。いや、社会を離れてからは4カ月か。
無情にも、時間は過ぎていった。
未曽有の挑戦ばかりで奮闘していた新卒1年目の日々は、毎日が充実していたんだと思った。毎日はあっという間に過ぎ去るのに、1週間、1カ月は長く思えたあの感じ。仮にそれが他人によって構築された日常だったとしても、
向かうべきものが目の先にある生活は贅沢なものだったのかもしれない。
あの頃望んでいた自由は、幻想だったと気付いた。
勇気を振り絞って安定を捨てた先には、目を輝かせて生きている自分が待っていると思ってた。
大きな一歩を踏み出すことができた自分は、きっと何者にでもなれると思ってた。
思っていただけだった。
どれだけ自分の内側で希望や理想を描いても、現実は何も変わらない。
ただの肩書もない、村人Aになった。
現実に向き合って行動を起こそうと試みては、不安に苛まれて無意味に時間を溶かす日々。
結局、人生を変えてくれる運命はどれだけ待っても訪れることはない。
自分が行動しなければ、自分の人生が変わることはないのだ。
考えてみたら至極当然のことであるが、そんなことを今更ながら痛感した。そして今後も痛感し続けながら生きていくだろう。
そんな弱い人間なのだ、自分は。
あの日固めた決意を、いともたやすく葬り去る弱い人間なのだ。
でも、それも自分だ。生まれながら持った性格と気質は変わらない。
大切なのは、ありのままの自分を理解して向き合っていくこと。
選んだ道が正解だったのか不正解だったのかを決めるのも自分次第である。
どんな道を辿ったとしても満足はするし後悔はする。
今の自分に必要なのは、大きな目標や理想を描くことよりも、毎日を満足した状態で終えること。
満足した毎日を積み重ねていけば、それが理想の人生だったといえるだろう。
それに、自分はまだ人生を語れるほど生きてない。
たかが二十数年生きた人間が積み上げてきた経験なんてたかが知れている。
まずは自分自身を語ることができるように。
そして世界に自分という個性を確立できるように。
自分を理解するために時間を費やす。
今更ながら、今年の抱負。
迎える今日を精一杯生きます。
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