天邪鬼
オンリーワンで居ることしか自己肯定感は満たされない。
「変わっているね」という言葉を待つ自分がいる
当時周囲で圧倒的に流行っていたワンオクに触れてこなかった自分が好きだった。
「君の名は」「天気の子」「すずめの戸締まり」でRADWIMPSを知った人たちに、”なんちって” “揶揄”を聞かせてやりたい。
好きな漫画は?と聞かれて、「ワンピース」「進撃の巨人」とは答えたくない。
好きな金城先生の作品は?と聞かれて、「ブルーロック」よりも「神さまの言うとおり」と答えたい。
どれだけ性能と利便性が保証されていても、Apple Watchは着けたくない
デジタル化が進む社会の中で、紙のノートと本を愛したい
コピペの祭りと化した薄っぺらいビジネス書よりも、ユーモアと感性に富んだ小説を手にしたい。
ラグジュアリーな雰囲気をまとったお店に行くよりも、優しい店主さんが営む個人経営のお店に行きたい
醤油ラーメンが人気のお店で、味噌ラーメンを食べたい
サイレントマジョリティーでいるよりも、不安定な荒くれ者でありたい
組織の中で共闘していくより、独立したキャリアを築いていきたい
生きる意味を外側に移した大人よりも、理想や夢に向かって笑い続ける子供でありたい
再現性と効率化を求められる現代社会に、
独創性と創造力で抗いたい
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なんて、ね、
そんな脳内革命を起こしている自分も、オンリーワンではないんだろうなと思う。
でもきっと人の心が死ぬ時は、アイデンティティの欠落を自身が認めざるを得なくなったときだ。
少なくとも自分は、有象無象の外側で果てたい。
その野望のために明日を迎える。
ほんと些細で微かでいいから、人類史の特異点になれるように。
天邪鬼で相反した自分でいよう。
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