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【現状把握・要件定義】収入・支出管理

 知人から支出管理をできるようにしたいという依頼を受け、現状把握と要件の整理を行ってきたので、そのときの内容についてまとめようと思う。今回は現状の状態を整理するところまで述べていく。現実のカオスな状態を整理モデル化仕組み化するという流れを表現できればと思う。
 仕組化モデル化の違いとしてはモデルは現実のサービスを当てはめていない状態。仕組み現実の使えそうなサービスを当てはめ、設計できている状態。といった意味合いで使用する。

現状を整理する流れ

⑴あるべき姿の把握
⑵収支の出所(使っている口座や決済手段)の洗い出し
⑶現状の運用モデルの作成

 今回は上記の流れで整理を進めた。ここまで整理できれば、理想の状態と現状の差がある部分が浮き彫りになるので、要件が明確になり、仕組みを設計する段階に移りやすくなる。

⑴あるべき姿の把握

 なんとなく現在の仕組みだと管理がしにくいという漠然とした悩みがあるのは分かっていたが、どこを直すと良いかが分からないという状態であった。そのため、まず理想の状態をヒアリングした。

ヒアリングしたの内容
「支出が何にいくらかかっているのかが分からないので把握したい」
「電子マネーなどの決済手段がを多用してるので絞りたい」
「金が全くたまらない」
「収支を黒字にしたい」
「ポイントとかも何があるか分からず埋もれてる」
etc ...

 ヒアリングした内容から収支の見える化収支が黒字になる仕組み化の2点を実現することが主な要件なのかなと感じた。また、新たに収入を増やしたいというわけではなく、現状あるリソースのまま管理ができるようになるというのが主目的であるというのがわかった。

⑵収支の出所(使っている口座や決済手段)の洗い出し

 収支管理をしたい目的が見えてきたところで次に、現状を把握するために現在使っている収支にか関わるサービスを洗い出す。
 洗い出しておきたい項目としては、使っている口座収入源固定費(毎月払っている金)使っている決済サービス(paypay・suica・現金・クレカなど)を思いつく限り、挙げてもらう。
 *洗い出したサービスは下記になるが、今回はモデルを知りたいだけなので、実際に利用しているサービス名は仮にする。

洗い出した収支に関わるサービス
口座
・口座A(メインバンク)
・口座B
収入源
・勤め先
・副収入
固定費
・通信費
・教育費
決済手段
・クレジットカード
・決済サービスA
・決済サービスB
・決済サービスC
・現金

 収支に関わる主な手段は上記のようなものだった。後々記載するが、決済手段が多数ある場合気を付けるポイントとしては、決済のタイミングである。クレジットカードのように決済のタイミング(自分のキャッシュがなくなる時点)に時差があると仕組みで管理できていても、心理的に紐が緩みやすいので、黒字化したいという要件を満たすためにはできるだけ使用を避けたほうが良い。

⑶現状の運用モデルの作成

 次に現在利用しているサービス群をモデル化する。現在のモデルを出す理由としては、どこの手段を置き換えるべきかがわかりやすくなるためである。⑵で洗い出した内容の全体象をモデル化ししたものが下記の図になる。

支出管理設計 (1)

 矢印の方向は金が流れる方向である。また、青は収入源赤は支出または決済手段黄色は口座を表現している。これで現在のお金の流れを追うことができた。

まとめ

 あるべき姿を描き現状をモデルとして抽出することを行ってきた。あるべき姿と現状にギャップがあることが問題であり、現在のモデルは幾らか問題を含んでいるので管理ができないという事象が発生しているのである。
 次回は、問題の分析とあるべき姿のモデルに近づけるための設計を行っていく。


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