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讒文芝居

●最近の此の曲弩豪い

■135「我 愛 你」

YMOの東洋エキゾチズムを通過した残滓とニュー・アカ後の
隠し児の様な此の曲。
鑑みると遊佐未森さんの歌う楽曲っぽい感触の
ゼルダ(任天堂のアレでは無い)の「時折の色彩」や
実は彼の国府田マリ子さんの歌唱だっ度
ファミコン・ゲーム魍魎戦記MADARAの続編の
一瞬丈流れたCMスポットの曲(Lights ~遥かなる旅立ち~)とか、
世の隆盛やヒットとは余り関係の無い
「彼の時代に何故乎心に衝き刺さって抜けぬ音楽」が在る。
「東京ポッド許可局」で想い出してプレミアが鳥渡丈附いて居たが
買って仕舞っ度。懐かしさ、と謂う選り矢張り楽曲が恰好宜しい。


■芸能山城組「金田」

ずっと、彼の頃、未だ煩く無かった時分、劇場で弩豪いもん観た!と謂う
興奮醒め遣らぬ儘、あんまり吟味せずに買った、
多分劇中から無理矢理録ったと思しき、台詞がべったり這入っ度
海賊版擦れ擦れのサントラを愛聴して居たが、此処に来て急に欲しく為って仕舞ったので、購入。

今やマツコ・デラックス司会の「月曜からよふかし」
(多分、此方は「鉄雄」が流れる)でも使用然れし
偏執狂的だのに人気も在る絶妙喃楽曲。
攻殻機動隊も、彼の頃の原作もアニメ本編も手掛けた天才
大友克洋大先生の手腕乎は知らぬが、ジェゴグと佞武多(ねぷた)っぽき
近代楽器と古代楽器、
現代にも通じる呻きと古来からの「らっせーら」と謂う合いの手。
「テクノ等の源流は、真新しい音楽では無い。民族音楽の反復作用と同じ」
との細野晴臣御大の音楽理論を裏打ちする様喃
「SFに最新鋭技術を打つけるのでは無く、
原初の魂揺さ振る民族音楽由来こそ相応しい」
と謂う感覚が無いなら態態、
古語を交えた祝詞めいた曲を使用はせぬ乎っ度筈で在る。
当たり前だが、引用元が古来から連綿と続くからこそ、
発表時から全く旧びる事も無い。
屹度、永遠に日本人の心の襞をざわめかす事だろう。