『膝関節の縦割れ』が肘関節の力学的負荷を増大する理由について考えてみた

こんばんは。

先日ご紹介した論文は、【膝関節の縦割れは肘関節に負担をかける可能性がある】という内容でした。

なぜ膝関節の縦割れは肘関節に負担をかけることに繋がるのか?

今回はこの理由を私なりに考えてみましたので、皆さんの参考になれば幸いです。

結論から言うと

投球動作における下半身➡️体幹➡️腕の力の伝達 効率が低下するから

と考えられます。

通常の投球動作を右ピッチャーを例にして超ざっくり考えると、
①振りかぶって
②左足を上げて
③左足を踏み出して
④ボールをリリース
⑤フォロースルー

になります。

②~③の間は、体は並進運動といって横の重心移動によってエネルギー(勢い)を生み出します。

③~④の間は、前の段階で生み出したエネルギー(勢い)を左足で止めて、股関節や体幹の回転運動に変換します。

膝関節の縦割れとは、②~③で生み出したエネルギーを膝がグググっと曲がってしまうことで、回転運動にうまく変換することができず、力の伝達にロスが生じてしまいます。

②~③で生み出したエネルギーを100として、
回転運動にロスなく移行すればそのまま100のエネルギーが伝わります。
膝関節の縦割れが生じると、膝が曲がることにエネルギーが10とか20使われてしまい、回転運動に繋がるエネルギーは90とか80と減ってしまいますよね。

エネルギーが減ってしまった分、どうやって補おうとするかというと、腕で頑張ってエネルギーを生み出そうとします。そうすると肘関節や肩関節に負担が大きくなります。

これが膝関節の縦割れが肘関節に負担をかける要因の1つではないかと考えられます。

おそらく他にも要因が考えられそうなのですが、今のところの私の知識では科学的にしっかりと説明できそうにないので、うまく説明できそうなら後日投稿したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。