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タップスターの素晴らしさ

私はピルスナーウルケルというチェコのビールに魅了され、このビールのプロの注ぎ手であるタップスターと言われる方々の追っかけみたいなことをやっています。

現在、日本にタップスターは15人しか存在しません。国内での厳しい選考を勝ち抜いて、チェコでの修行(タップスタープログラム)を修了すると正式にタップスターとして認定されるようです。つまり、選ばれしスターであり、日本代表なのです。

ビールについて、醸造家がビールを作り、注ぎ手がビールを完成させると言われるようですが、ピルスナーウルケルは注ぎ手の技術によって全く別の味になってしまう繊細なビールです。一度飲んでみると明確にわかると思いますが、タップスターの注いでくださるピルスナーウルケルは別格に美味しいです。

美味しいビールが飲みたいというのが、私がタップスターのお店に伺う大きな理由ですが、実はそれだけではないです。

タップスターのみなさんは、ピルスナーウルケルへの情熱が半端なく、このビールを美味しく注ぐために注ぎ方や設備等に改良を重ね、日々努力なさっています。そして、接客のプロなので、人柄が素晴らしいです。一度お店に訪問すると、例外なく、そのお人柄に惚れます。

前段が長くなってしまいましたが、今回お伝えしたいのはここからの内容です。

全国各地のタップスターがコラボするイベントが時々開催されて、都合が合えば私も参加させていただくのですが、毎回、笑顔で溢れる素敵な会になるのです。

参加者は美味しいビールを飲んで、仲間と楽しい話をしながら盛り上がれるから、満足度が高いのはある意味当然なのかもしれません。

一方、タップスターにとって、イベントはお仕事で、会場は職場・現場です。しかし、どのイベントでも、タップスター自身がこの仕事を楽しんで、ずっと笑顔なのです。

悲しい比較になりますが、自分の職場はどうか振り返ると、私も仕事は楽しみたいと思ってるので、まわりの人と時々くだらない話をして笑っていますが、残念ながら、一日の多くの時間、厳しい表情をしていると思います。仕事は好きですが、自然と笑えるほど楽しいと思えている時間は多くないと思います。

タップスターはお客さんを幸せにして、ご自身も楽しんで、笑顔溢れる空間を作り出す、なんて夢があって素敵なお仕事なんだって毎回思います。私がタップスターの皆様に憧れ、尊敬する理由です。

ピルスナーウルケルとタップスターについては想いが強すぎて、どうしても長文になってしまいます…他にも書きたいことはありますので、この続きはまたいつか。お読みいただき、ありがとうございました。


写真はピルスナーウルケルの主要な注ぎ方3種類です。同じビールなのに、注ぎ方によって味わいが変化するのがとても面白いです。最後のシュニットは、タップスターだけが注ぐことを許された注ぎ方です。

ハラディンカ
ミルコ
シュニット

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