違う視点で世界について考える

 有名な起業家が「平和を実現するにはお金をなくすことが一番」と持論をネットで書いているのを読んで、「資本主義なのだからお金を無くすなんて不可能」と深く考えなかった。内容の続きには「一斉にお金を無くすことが不可欠なので一番お金を持たないといけない」とあった。
 イスラエルでは悲惨な戦争が起こっておりウクライナでも続いている。もし世界が完全な管理社会なら(SFのような)戦争は起きないかもしれない。もはやアニメの世界だが、面白いと思って考えてみた。国境がなく、完全に管理された社会にたしかにお金は不要だろう。生まれつきの才能は不平等だ。突出した才能を発揮した人にはなにかしらの褒美があってもいいかもしれない。完全な管理社会での生活は配給制か給付金になるかもしれない。全員が普通の生活を約束されて才能や趣味を大事にできる。お金儲けに力を注いだ人が違うところに力を傾ける。
生産活動は全てロボットやAIに任せる。
 犯罪組織の戦闘員が現実に絶望して志願する話はよく聞く。どうにもできない貧困や現実に対する絶望から犯罪に手を染めるという話はよくある。完全管理社会では最低限の生活やより豊かな生活を求めて争ったり奪い合う必要がないだろう。
 完全管理社会に対する個人的な疑問はSF世界のような全てテクノロジーで賄える生活を全人類に提供できるのかどうか。貧困では争いが起きるかもしれないので最低限の生活でも高度な技術力を基にしたある一定の生活レベルが実現できなければならない。
 反米国のニュース番組を観ると、「アメリカは自国の価値観を押し付けて国を混乱させようとしている」という内容を耳にする。完全な民主主義を採用していない国からすると「市民革命」は恐ろしいだろう。民主主義という「自由」は人を発起させて「権利」を勝ち取る仕組みとして優れている。市民が「草の根」活動を通じて政府に訴えることができるからだ。歴史を視ると市民革命による新政府樹立は珍しくない。(残念ながら力での現状変更が起きる)
 「核による抑止力」は絶大だ。核の無力化をできなければ国境なき世界などできないと思う。どうすれば核保有国の核を無効化できるか。。
 違う視点で世界を考えるとアメリカの基軸通貨という仕組みや自由貿易の価値についてうなずける。また、民主主義の価値なども。世界中でアメリカの国債が買われて軍事力で世界をリードし続けている。世界秩序は今後もアメリカ無くして保てないだろう。

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