世襲議員の弊害を無くすにはどうすればいいか?
日本維新の会の参議院議員の音喜多駿さんがブログで『世襲議員は是か非か』を問うておられました。
憲法で職業の自由は保障されてますから世襲を禁止することは出来ません。そして、ブログの中で音喜多さんが書かれているように二世議員だからといって必ずしも質が低いわけではありません。
しかし、世襲制度には様々な弊害があるのも事実であります。世襲議員というのは親の後援会をそのまま引き継いでしまうので、親とズブズブの関係で既得権益を守られている企業や団体などとの関係がそのまま維持されてしまいます。これが弊害となり新規参入などを阻んでしまいます。それが日本の成長を阻害しているのです。
世襲議員自体は廃止することは出来ませんが、この弊害を打破することを考えなければなりません。
音喜多さんも述べているように、予備選挙では形ばかりになってしまう危険はあると思います。親の秘書として選挙区内を一緒に回って顔を売り、親に世話になった党員などはそのまま子どもに投票することは容易に想像出来るからです。
音喜多さんは「政治団体を継承する際に、課税対象とする」のが効果は薄いが現実的と述べていますが・・
私は昔からある選挙制度を導入したいと思っているのです。
それが・・
衆議院選挙の小選挙区に立候補する者は選挙の度にくじ引きで選挙区を決める‼️‼️
というものです。
国会議員というのは、国全体のことを考えなければなりません。どの選挙区から当選したとしても、沖縄の基地問題や農業改革、そして大企業のことなど様々なことを考えて政策に落とし込まなければなりません。しかし、自分の選挙区に利益誘導することを優先してしまうのが現実です。
農村地帯で当選した人は農業を守ることを優先し
大企業のお膝元の選挙区で当選した人はその企業が有利になることを行い
沖縄以外で当選した人は基地問題を傍観する。
こういったことを行わせない為には、次の選挙でどこの選挙区から出馬することになるかわからないという緊張感を常に持たせることが重要ではないでしょうか?
たがら、各政党ごとにクジを引き、そこで選ばれた選挙区から出馬しなければならないとなれば、当然二世議員であってもしがらみは関係ありません。安倍晋三さんや小泉進次郎さんですら、沖縄の選挙区を選んでしまったら落選の可能性が出てきます。全議員が次の選挙のことを考えて、日本全体のことを考えなければならなくなります。
音喜多さんはブログの中でこう述べられています。
ただ親が政治家であるというだけで、生まれ育った故郷から立候補する権利を奪われるなんて理不尽だ!という声も当然に出るでしょうし、その気持ちもまたわかります。
二世議員のみ選挙区を移動することになれば不満が出るのは当たり前ですが、全議員がどこから出るかわからないとなれば公平ですから不満が出ることはありません。
現職議員の優位性が無くなるので、選挙制度を決めている現職議員がこんな制度を導入するわけはありませんが、私は二世議員の弊害を無くす選挙制度改革はこの方法が一番だと思っています。