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一つのデイサービスだけでも8050問題はいくつも存在した。

80代の親が50代の子どもの生活を支えている問題が『8050問題』です。背景には長年にわたる引きこもりなどがあります。

埼玉県ふじみ野市で起きた立てこもり事件も、背景にはこの問題があったようです。

私は長年、介護施設(デイサービス)で働いておりました。私の勤めていたデイサービスは150軒ほどの家庭を請け負っていました。その中だけでも子どもや孫がニートもしくは引きこもりの家庭は、思い出すだけで50軒ほどありました。実に3分の1です。

そして、介護業界には『モンスターファミリー』という問題もありました

モンスターファミリーとは?

「モンスターファミリー」とは、法律などによって明確な定義はされていませんが、介護現場において理不尽な要求などを繰り返す利用者の家族のことをいいます。

実はこのモンスターファミリーになる家族のほとんどが、立てこもり事件の犯人・渡辺宏容疑者と同じニートや引きこもりでした。

毎回利用者を送迎する度に息子さんが家にいて、介護職員に高圧的な態度をとるので、みんな怖がって、お迎えは必ず男性職員がすることになった家があったり・・

アルコール中毒の息子さんが朝から酒を飲んでいたり・・

女性ケアマネにストーカー行為を始めた息子さんがいたり・・

兎に角直接的な介護とは一切関係のない問題に頭を悩まされたものです。こういったことの延長線上に、今回の立てこもり事件があったのでしょう・・

私が働いていたデイサービスが異様だったわけではなく、この問題は至る所で想像をはるかに超えた数存在しているのだと思います。

家庭に居場所のない児童虐待問題とは正反対の問題ですが、引きこもりやニートの高齢化は早急に解決策を見出さないと様々な形で表面化してくるのでしょうね😓

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