24日目 別れ

最近、お付き合いしている方と別れる機会があった。
別れを切り出したのは私からだ。

私は高校までの間、本当に人と話すことも苦手で、異性の方と話すときょどるし、後輩との関係性も全く築けない最低な人だった。そして、大学からは多少コミュニケーション方法も勉強して、初めてお付き合いした方もできたが、2年半の交際の後振られて終わった。
大学の交際相手に振られた時、私はひどく落ち込んだ。この人以上に良い人とは付き合うことができないと思った。そして、正直、振った元交際相手に対して「なんでわかってくれていなかったんだろう」とか、ネガティブな感想を持っている期間も長かった。振られた時、泣きながら別れたいと言っている元交際相手の顔を今でも覚えている。泣きたいのはこちらだという話だ。

というのが別れを切り出す前の私の価値観だ。そして、別れをいった今の自分の価値観は、別れをいう側も辛いということだ。どれだけ、交際相手から好意を感じていたり、大事にされていることを感じていようとも、物理的距離が遠い、価値観が合わない、ひどく引いてしまう側面があることを感じてしまうなど、さまざまな要因からもう付き合っていけないと感じてしまったのだ。
別れを言った直後、交際相手は泣いていたが、こちらの気持ちを汲んでくれて、別れを了承してくれた。そして数日後に長文のラインがきた。そのラインは端的に書くと「責めたい気持ちはたくさんあったけど、付き合っていた時間は本当に幸せだった。今後あなた以上の人とは付き合えないと思う。ありがとう。あなたの夢を応援している。」という内容だった。自分を傷つけた奴のことをこんな素敵な言葉をかけてくれる人を、私は振って、独り身となったのだ。

私は別れを決断したことについて後悔はない。それだけ考え抜いて決断したし、傷つける側である覚悟を持って伝えたからだ。
しかし、今後同じような別れの原因を作らないように、これからお付き合いする人との関係は築いていかなければいけないと大いに反省した。逃げたことは必ず後から重荷となる。だからこそ手を抜かず、逃げず、しっかりと向き合う。いうのは簡単だが、行動に移すのは本当に難しい。しかし、大事な人には、大事な人だからこそ変えてはいけない価値観で行動に移していきたいと思った。

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