見出し画像

映画感想「ONE PIECE FILM RED」(Filmarksより)

ONE PIECEは本当に序盤を読んだことがあるだけの知識で、これがアニメ版初鑑賞といっていい人間だが、とても良かった。

観るキッカケはAdoにハマっているからだが、ウタはその有名になるまでの境遇やその経緯、そのままAdoの二次元版と言っていいキャラ。加えて、次第に明かされるエレジアの謎やウタの本性は物語に引き込む魅力に溢れていた。

原作に疎いので、終盤出てくるキャラやウソップの親子のくだりなどはなんとなく観ていて流すような感覚だったが、全編に渡って流れる歌で気持ちは随分乗っていた。やはりあの歌唱力、表現力は曲が変わるとまるで違う色を見せ、映画の中で飽きさせないバリエーションを持っている。
世界中が魅了されている、という説得力とその危うさで最後までウタの結末が気になった。

ジャンプ作品らしく説明台詞が多いが、ラストの静かな余韻は映画的で良かった。
同じようなテーマの作品は多いが、このメジャーな冒険もので扱われるのは斬新ではないかな、と思ったり。

ウタに共感してしまうのは危ないが、共感する人が多そうな気もする。
「新時代」という言葉の意味が、重い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?