【SVC CHAOS】タイトル通り、カオスなゲームの思い出
先日、このゲームが復刻・配信されて少し話題になってます。
21年前の2003年に発売された、SNKサイドからの共演ゲーム、SNKvsCAPCOM略してSVCです。
まさか令和の世にこれが蘇るとは…と思いましたね。
その名の通り、「カオス」なゲーム
カオス…ギリシャ語で、混沌として無秩序な状態をいう。と辞書にはあります。まさにその通りのゲームがこのSVCなんですね。
2024年現在、たとえば当時を知らない若いゲーマーたちがこの映像を見てどういう印象を持つでしょうか。
おそらくは、グラフィックやキャラの動きという点に時代を感じることでしょう。ゲーム画面に「古さ」を覚える方が多いと思います。ですが、実は2003年当時もこのゲーム、新しさは無かったんですね。むしろ、21世紀になってこのクオリティかよ…と半ば呆れに近い感覚で見られていた、そんなゲームです。個人的にこの頃のSNKプレイモアによる格闘ゲーム、キャラパターンが少なく紙人形が戦っているように見える動きがあまり好きではありませんでした。このゲーム以外にもネオジオバトルコロシアム、KOF11などがそれに該当します。
これの2年前に出たカプエス2がドット絵の極地ともいうべきキャラグラフィックだったことも踏まえ、SNKサイドがほぼKOFの使い回しだったSVCには、どうしても手抜き感が漂っていたんですよね。
それでも、それなりにやり込んだ一作
あまりにも作りが粗く、対戦ゲームとしては拙作だったこのSVCですがこれの5年後にスト4が出るまでストリートファイターのキャラたちが出るゲームはありませんでした。…いや、カプジャムがあったか。
そんな感じで完全に下火になっていた格ゲーの中、カプコン派として「これしかないから、やるか…」みたいな感覚で私もやっていました。
ネオジオなので操作は4ボタン、中攻撃のないカプコンキャラたちは特殊技として中足払いを使えたりしました。そして「キャンセルで出し、さらにキャンセルも可能」というKOFの仕様を引き継いでいたので連続技の中継として使えたんですね。
この動画でリュウが小足→中足と繋いでいるのがわかると思います。
この要素はKOFの爽快感をカプコンキャラに移植したようで、面白く感じられてはいました。それは、
春麗もまた、同じことができたんですね。小足x2→中足→スピニングバードキックは簡単なうえにその後さまざまな追い打ちが可能、とかなりの性能でした。というか、「追い打ちがいろんな技でできる」というのがキャラの強さよりもゲーム自体の造りの雑さのように見えてしまうのが、このゲームのなんともいえないところだったんですけどね。
あと、このゲームはCPUが超反応してくるネオジオ格ゲーお馴染みの強さを持っていて、エンディングを見ることになかなか歯ごたえがありました。1ラウンドでも落としてしまうとアテナorレッドアリーマーが出て来ず、真のエンディングを観ることが出来ないという鬼畜仕様も手伝い一人用はかなりの緊張感があるゲームだったんですね。…確か、削りフィニッシュでの勝ちが一回でもあったらアウト、という謎条件もあった気がします。
中ボスとして暴走庵or洗脳ケン、ボスとして本気カラテor真豪鬼を倒しその先に待つ人間ではない存在を倒してようやくエンディングです。
未だに、本気カラテに確実に勝てる人なんて存在するんだろうか?と思える難易度でしたね。結局、メインで使っていた春麗以外でエンディングを観たことは無かったような。
こんな思い出のある、今やレトロの枠にあるお祭りゲーのお話でした。
久しぶりにやりたい気がしなくもないですが、CPUゲーニッツに葬られてウンザリする絵が浮かんでしまいます…(笑)。
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