【スト６】ケンという、全てを持っているキャラをどう見るか
先日こんな記事を書きましたが、今日はもう一人のサブキャラ、ケンで遊んでいました。サブキャラゆえに動きはぎこちなくコンボも片手で数えられる程のバリエーションしかない適当なケンですが、なんとかプラチナ４昇格したので切り上げました、ランク上げたいな～という目標を達成しましたので。
歴代最高傑作のケン？
スト６をプレイしている方には周知の事実ですが、今作のケンは現状トップクラスの強キャラになっています。スタンダードキャラで技が一通り揃っている上に、ドライブラッシュという要のシステムと相性抜群の奮迅脚、ほぼ強制的に択を迫れる迅雷脚、さらに相手がバーンアウト中だと凶悪な固め技になる龍尾脚など、尖った技も充実しているんですね。
特に代名詞となっているしゃがみ中キックからのキャンセルドライブラッシュ、そこからターゲットコンボに繋いで奮迅脚からの竜巻旋風脚で一気に画面端…という攻めは、強力すぎる割にそこまでの難易度でもないため初心者から上級者まで当たり前のように使われています。これで端に追い込んで打撃、投げを織り交ぜた起き攻めで倒しきる、もうスト６シーンでは見飽きたといっていい程のケンの勝ちパターンです。
レベルを問わず使いやすく、勝ちやすくもある。
その上今回、バックストーリーで一気に転落人生を歩んでしまったという背景があり見た目がワイルドになりました。
ルックスも格好良い、となれば当然皆使いたい訳でその使用率は断トツの１位です。昨年１２月時点での公式発表ではケンの使用率は全体の１３％。２位のルークから５位のジュリまでが８％台ですので、一人だけ飛び抜けているのが解ります。というか、ブロンズから上のランクでは全て１位になっているんですね。ルークも多いと思ってましたが、桁外れとはこのことです。
元々リュウ、ケンは使用率が高い訳ですが、それを踏まえても今回のケンは抜群のプレイヤー人気を獲得しているといって良いでしょう。これまでのシリーズを通しても、最も完成度の高いケンかもしれません。
その強さの意図とは…
ランクマッチをプレイしているとケンと当たらない日はありません。そして強いのだから、「またケンか…」とウンザリしている人も多いかと思います。
本来同格であるはずのリュウとの差があまりにも理不尽ですね。
ここで、何故今回ケンがここまで強く…言い換えれば「優遇」されているのか、考えてみようと思います。
まずルークもそうですが、スト６入門用キャラとして作られている、という意図ですね。キャンセルラッシュを一回も使わず終わる試合はまず無いのがケンなので、このキャラでゲームの基本を覚えて欲しい、といった感覚で調整されているのではないでしょうか。
そしてそれは、ケンの対戦相手側にも言えることであり…
ケンのインパクト返しが間に合ったりする理不尽技です
これらケンの強技たちに対抗するには、パリィを軸とした防御の選択肢を増やすことが必須になります。ガードと打撃暴れ、投げといった従来の格ゲーのやり方だけではケンの攻めを凌ぐことは難しくなっています。ケン対策を詰めることで、スト６のシステムを使いこなしていって欲しい…というのが開発者の狙いなのでは、と感じました。
あとはすっかりフレーム周りの知識ゲーと化した最近の格ゲーを体現しているかのようなキャラでもあるのが、ケンだったりするんですね。
実はケン側－５なので、確反は色々あります
一つ一つ対策して被弾を減らしていけば、技単体の火力は低めゆえに体力レースで負けやすい、という側面も持っており使い手の多さも相まって知識の重要さを思い知らせてくれるキャラですね。それでも強いことには変わりないので、苦手意識もありますが自分で使ってみると奥が深く簡単なキャラではない、良く出来ているキャラだな～と感心してしまいます。
大体このゲーム、ケンとルークを嫌がっていてはやってられないので、対戦相手としてのケンには、なんとか向き合っていくしかないんですね。
シーズン２、ケンの運命は…
完成度の高い、良いキャラだと思いつつも調整の必要性を感じる部分は、あります。
龍尾脚のガードで有利が取れるというのは正直、無駄な強さだと思いますし強龍尾脚などはガードしたら投げが確るくらいの隙はあるのが普通です。
あと運び性能と柔道を併せ持っているので、勝ち方がそれ一辺倒になっています。ウメハラ氏も飽きてきたとボヤく程ですから、奮迅竜巻の運びは見直しても良いと思います。
逆に今より強くするべきところは…
……
………
…………
思いつきませんでした（笑）。
今の時点で、もう完成されすぎている気がします。
火力を上げてもいい気がしますが、ハイスタンダードで火力もあるのはルークだけでお腹一杯だ、って感じなので（汗）。
ともかく、サブキャラとして使っていてもスト６を存分に堪能できる、そんなケンが結構気に入ってます、というお話でした。
忙しないキャラなのは昔からですね
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？