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映画感想「トップガン マーヴェリック」(Filmarksより)

36年ぶりの二作目という、類い稀な続編。
二年の延期を経てようやくお目見えとなったが、伝説的な前作に引けを取らぬ骨太人間ドラマの大作だった。

まず時代。もはや人間のパイロットが時代遅れにならんとしている現代に、老兵と呼ぶのは失礼なほど若々しいマーヴェリックの腕と心意気。
そして過去。続編と言うより前後編ではないかと言うほど、マーヴェリックとルースターの関係性は色濃い。

ミッションの困難さは無情な自動兵器の恐怖感と相まって緊迫感を生々しく伝えてくる。
訓練の段階で生命の危機が起こり、救出の為にロックオンで警報を鳴らさせるというシチュエーションは本番前ながら固唾を呑んで観てしまった。

定番だが、主人公が旧型機に乗り込むのはもう「熱さ」の権化。圧倒的不利な状況をギリギリの実力で切り抜けるのは、アクション映画の王道ながら面白くない訳がない。
亡くした友人との過去を、その息子と生還する事で清算する。最初は未熟に思えたルースターが、マーヴェリックを悟すのはもう、「伝承」の完成形ではなかろうか。

2時間、大空を翔ばせていただいた。
「考えるより、行動しろ!」
80年代からのメッセージとして受け取った。

追記:
7/27、4DXにて鑑賞。
4DXにベストマッチと言うより、4DXがこの映画の為にあるといっても過言ではない没入感を楽しませていただいた。
席確保の困難さを含めて、充実の体験をくれたこの映画に拍手。満点の作品です。

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