見出し画像

シンエヴァ円盤発売!やっぱり凄いエヴァについて


2023年3月8日、ついに「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇Blu-ray&DVDが発売になりましたね。
二年前の8月から配信はされていたので視聴手段はずっとあった訳ですが、それでも映像ソフト発売は永久保存版としての価値があり昨日からSNSのトレンドにシンエヴァが入っている事から、期待度の高さがわかります。
これは、やはり配信など存在しなかった時代から続く作品であるがゆえの「映像ソフト」のコレクション性ももちろんあるのでしょうね。
私ももちろん、エヴァストアで台本付きのBlu-rayをゲットしました。プラス、通常版のDVDもです。

…なんで?と思われるかもしれませんが、序の頃、Blu-rayが後発だった為棚にDVDとBlu-rayが両方並ぶ格好になり、それ以降どっちも買って揃えるのが常になってしまいました(笑)。もう10年前になりますが、原宿時代のエヴァストアでQのDVD、Blu-rayを両方買った際店員さんに「どうして両方買うんですか?」と笑顔で質問され、真っ当な理由が出てこなかったのを思い出します…。

お待ちかねの映像特典

本編ディスクは台本が収録されていますが、特典はDISC2がメインです。主にこれまで販促で使われてきた映像や、公開後にあった舞台挨拶、またラジオでのメッセージなどが網羅されています。一度は見た&聴いたものばかりですが、これも手元に残せるというのが大切ですよね。

そして目玉はなんといっても「EVANGELION:3.0(-46h)」です。
今回これの為に作られた新作映像で、タイトルの通りエヴァQのUS作戦の二日前の物語になっており、時間は10分ほどです。
ネタバレは避けますが、大方想像できた、ニアサードインパクト後の凄惨な模様が描かれています。尺的にQのアバンに付けても違和感のない内容でしたね。シンエヴァもですが、アバンがかなり長いのが破以降の特徴ですし。これが観たくて、円盤を買う人も多い事でしょう。

腑に落ちた、アンチへのカウンター

この新規映像は鶴巻監督主導のようで、庵野監督はそこまで関わってないように見受けられますが、それでもしっかり「エヴァらしさ」がありました。それは何かというと、「視覚的に示される新事実」があった事です。エヴァは「映像の面白さ」が常に追求されており、観て解る楽しさが序の時から、いえTV版の頃からあるといっていいでしょう。
私は脚本修行中の身ですが、散々言われる事に

「台詞やナレーションでの説明は下策である」

という戒めがあります。そしてエヴァやシン・ゴジラなど庵野監督作品がよく受ける定番の批判に「説明台詞が多い」「台詞が長い」というものがあって、私はこれに対し
「頭の悪い奴らだな」
と言い放っています。
「長い台詞が頭に入ってこないんだろう」と蔑視しているわけです。
それは今でも間違っていないと思っていますが、今回この新規映像を観たことでこの考えが補強されたと感じています。
「説明台詞は良くない」は裏を返せば「映像で見せるべき」という事でもあります。実写、アニメ問わず映像なのだから映像で語るべき、という事ですね。それをせずに人物に喋らせるのは映像作品としてはダメだと、それはその通りだと思います。演劇だと話は違ってきますが。
確かに、エヴァをはじめ庵野作品は説明台詞が多く、長々と喋るキャラがいます。ですが、同時に
「映像で見せる」「映像で解らせる」
という本分もしっかりやっている、むしろそちらがメインなのです。台詞が多いのは「台詞の多いキャラ」に限った場合のみで、エヴァでいうとリツコやカヲルがそれにあたります。ついでにいうとそれらの説明も、聞いても解らないような内容が多く、要は説明というより「よく喋るキャラが、他のキャラとコミュニケーションを取るシーン」なだけなんですね。その実態がわかれば、「下手な脚本」の長台詞ではないことも理解できるかと思うのです。
結局、エヴァ以外の作品でも「映像が語る」シーンを汲み取れず、説明による理解に頼った見方をしている人間が庵野作品の「長台詞」に脳をパンクさせられて、出てくる批判なのだと結論づけました。

重ねますが、「頭の悪い人」がエヴァを批判する訳です。

さよならは、また会うためのおまじない

せっかくのめでたいリリースに攻撃的な事を書いてしまいましたが、実感としてエヴァの「出来の良さ」を再認識出来た、とまとめたいと思います。
またエヴァについての思い出、note記事一号でも書きましたが改めて綴ろうとも考えています。

何せ28年の想いが籠った作品ですからね。

2年前。観終わって仕事に直行でした(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?