スト6は現状18人・格ゲーの適正キャラ数とは
スト6、プラチナ帯に入ったところで停滞気味なのでゲームの理解度を上げる為に他キャラを触ってみたりしています。格ゲーの定番ですが、他のキャラを使ってみる事で自キャラの強みや弱みがより深く解ってきたりするものですから。
現状18キャラ、多いか少ないか
スト6は現在18キャラ、さらに来年春までに4キャラが順次追加され22キャラになることが予告されています。前作が16キャラからスタートし、毎年6キャラずつ追加され最終的には45キャラになりました。
正直に言うと、「多すぎ」だと思っていました。
7年間、競技として使われたゲームであり調整、アップデートを繰り返してきました。そして絶え間なく新規プレイヤーを呼び込む施策も取られ、その一環でありゲームの寿命を延ばす意味合いでも必要なのはわかりますが、キャラが多い方が良い、というのはスマブラの様なパーティーゲームの側面を持つタイトルの話ではないか、と思うんですね。
これらと比べるとスト6の18人というのは、リリース直後というのを考えても非常に少ないですし、見方によっては「未完成」とすら取られかねない数です。
ですが、現状でも対戦ゲームとして成り立っていますし、個人的には全く少ないとは感じません。キャラが増えていくのは近年の流れで、鉄拳やKOFでは50人を越えています。なのでそれは必然なのでしょうが、格闘ゲームを対戦ツールとして見た場合、「適正なキャラ数は何人か」、と考える事があります。
名作は20人前後だった時代
格ゲーが大ブームだった90年代は、今振り返ると「黎明期」と言っても良いかもしれません。この頃のタイトルが今でも根強くプレイされていたりするので、不朽の名作と呼ばれるゲームもいくつもあります。
それらのゲームの登場キャラ数は大体15~20人ほどで、現在のゲームの半分以下だったりします。
キャラやゲームがしっかり作り込まれていれば、キャラはこの人数でも永続的にプレイされることが実証されています。あくまで個人的な意見ですが、キャラが多すぎるとかえって新規プレイヤーが入ってきにくくなるのでは、と思っています。必要とされる前提知識が増えてしまい対戦の度に知らないキャラ、知らない技にやられてしまう様な事態になりかねないからです。既存の技を持ち換えたキャラが増えるより、20人のキャラがしっかり個性を持って活き活きと動いている方が面白いゲームなのではないかと考えます。
面白いキャラ、面白くないキャラ
かつてゲームセンターで「対戦」が流行り始めたのは、ストⅡの2作目、ストⅡダッシュからでした。まだまだ粗削りなゲームで、使用可能になったボスキャラ四天王達があまりにも高性能すぎる、という問題点がありました。ですが、この時キャラのパワーバランスが奇妙に取れていた部分もあります。
有無をいわさぬ最強キャラだった、ベガがいるのですが前作での最強キャラであるガイルが相性的に良く、ベガを倒せるのはガイル、という定説がありました。しかしガイルはサガットが天敵で、グランドタイガーショットを連発されるだけで苦しい戦いを強いられます。そんなサガットは逆にベガ戦が厳しく、ほぼ全ての動きに対応されてしまうという相性の悪さでした。ベガ→ガイル→サガット→ベガと、3トップと言われたキャラがちょうどジャンケンのような3すくみになっていて、実は上手くバランスが取れていたゲームでもありました。極論を言うと、格闘ゲームのキャラは3人いれば十分なのです。その3人が、使っていて楽しいキャラであるならば。
今回スト6で主人公とされるルークというキャラがいて、これは前作、最後の追加キャラでもありました。新たな主人公キャラであると最初から宣言されていて、性能的にはスタンダードかつ、高水準な技が揃っているキャラです。初心者から上級者まで使えるキャラで、使用率、対戦頻度も高いですね。
特に嫌いという訳ではないのですが、私はこのルークに全く魅力を感じません。これまでの焼き直しな技を持っているだけで意識的に強くされており、開発者の
「このキャラで気持ち良く勝って、格ゲーの面白さを知ってくださいね」
というメッセージがあからさまに入っているキャラだと感じるからです。
そういうキャラで勝って、喜べるのかという個人的な性格の話ですが。
格ゲーは個性的なキャラがいて、自分の持ちキャラを選べるのが楽しいところです。ゲーム自体の在り様も昔と違うのですが、それにしてもキャラは増えすぎだな…と感じる事が多い中、スト6は一年で4人と、前作よりは抑え気味に増えていくのなら、なんとかついて行くか、と考えている所ですね。
対戦を面白くするキャラが、増えていって欲しいものです。
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