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シン・仮面ライダー音楽集で心スッキリだ

シン仮面ライダーのサウンドトラック、「音楽集」が発売になりました。
「円盤派」な私の手元にも届いております。

これを書きながら流しているんですが、映画音楽はやはり良い。脳内の映像を鮮明にしてくれる力を持っています。映画に限らず、音楽には記憶を掘り起こす効果がありますよね。

個人的お気に入り曲

一つ目は「metamorfose」です。
最初のバイクシーンで流れる「M6」として先行配信されていた曲で、場面もさることながらここでテンション上がらない人はいないんじゃないでしょうか。

ベルトの風車に風を受けると変身する、を空気中のプラーナを集めて圧縮する、とより具体的に描いた場面でもありある意味「シン」ワールドの入口でもありましたね。2号の追跡シーンで流れる別バージョンもまた良き、です。

二つ目は「Hand on hand」、新たな潜伏先で本郷とルリ子が一時の安息を得るシーンでの穏やかな曲です。どことなくエヴァっぽい感じがするのが琴線に触れた感じです、作曲者は違いますが。シンエヴァの「Hand of fate」を彷彿とさせますね。

三つ目は「Blow it」です。洗脳の解けた第2号がKKオーグを粉砕する場面の曲で、これぞヒーロー降臨!という格好良さと、倒れたルリ子に這っていく1号の焦燥を煽る旋律との併せ曲となっており、緊迫感、ドラマ性があります。これは映画音楽ならではの構成で、聴きごたえ抜群ですね。

四曲目は「レッツゴー!!ライダーキックDouble Kick Ver.」、レッツゴーのアレンジはどれもアガりますが、「タカタカタ~」というトランペットから始まるこのバージョン、二人のポーズと同時に始まる画との合致、一番好きですね。本来同等の能力の敵が11人もいたら勝てる訳ないんですが、割と余裕で倒してしまう、それこそが「熱いご都合主義」、ヒーロー物の醍醐味なんですね。

五曲目、「sucessao」。やはり外せない、ラストシーンの曲です。
一人残った一文字の寂しさから始まり、希望と新たな旅立ちに繋がる。これも物語性のある曲で、一文字の心の動きがそのまま旋律に映し出されているように展開しています。不覚にもこの曲の3分過ぎ、新しい一文字ライダーの姿を思い出すと涙腺が緩みました。これが、サントラの良い所です。

ウルトラマンより控えめな旧BGM

このシン仮面ライダー、前作にあたるウルトラマンと比べると昭和版BGMは少なめでCDに入っているのはハチオーグ編で流れた3曲に留まっています。序盤、本郷が自分の姿に戸惑うシーンでも旧曲が使われていた気がするのですが、そちらは未収録ですね。
なので、あくまでシンウルトラマンと比較して、になりますがオリジナルの空気感より新しさが際立つ音楽集になっていますね。前作はザラブ戦まではほぼ旧BGMで占められていましたから。
どちらが良い、などは好みの話になりますが、ライダーは旧曲がより違和感なく溶け込んでいる感があるのでこれはこれで選曲の業を味わえるものだな~と思います。

主題歌について

今作はエンドロールで「レッツゴー!!ライダーキック」「ロンリー仮面ライダー」「かえってくるライダー」の3曲が流れ、「主題歌」は存在しない作品です。ここはシンゴジラと同じだなと思いましたが、昨年ウルトラマンをM八七という米津玄師さんの名曲が彩ったことを思うと、若干の物足りなさがありますね。おそらく庵野監督がこの方面に無頓着なのだろうと思われますが。
主題歌効果、は如実にあると思ってますので、今作にもそれがあればより衆目を集められたのではないかと邪推してしまいます。YouTubeで見かけたMADで思ったのですが、M八七はシン仮面ライダーにも結構、合いますね(笑)。

では、仮にこの映画にどんな主題歌があれば良かったか、色々と妄想しましたが、クウガEDの「青空になる」が歌詞的にもピッタリかと思いました。

いかがでしょうか。
創作の時もよくやりますが、主題歌妄想は楽しいものです(笑)。

これからしばらくは、移動中BGMとしてシン仮面ライダーワールドに浸ろうと思います。

ジャケット裏は第2号、どうもそういう事らしい。では、お見せしよう。

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